障がいをもっている方の性については長年,タブーとされていましたが,近年は以前よりもオープンになってきました。
ホワイトハンズという性活動を支援する団体もありますし,セックスボランティアというフレーズもメディアで取り上げられたり,また,障がい当事者が作業療法士と性の本も出版する時代となりました。
性については本当に限られた病院のごく一部のスタッフにしか教えてもらえないのでしょうか?これは,性活動の支援はリハビリ病院には適さないというような考えのスタッフや興味関心がないので,知識が深まらないということがあります。
さて私は,男性頚損・脊損の方と性についてかなり話します。みなさん,重要な問題ととらえているものの,話していいのか迷っていたり,適切な解答が得られないので解決できない方が多くいらっしゃいます。
頚損・脊損で性活動で問題となるのは
① 勃起障害
② 射精困難
③ 褥創
④ 失禁
⑤ 体位
⑥ 血圧
⑦ 満足度
これくらい抑えておけば,あなたも性活動にチャレンジできます。もちろん,体が動かなくても性活動は可能です。
やはり重要なのは,実践です。
風俗に行くのは気が引ける,自宅に風俗の方は入れたくないという方のニーズに対し,最近は,障がい者のための風俗も登場してきました。
私がおすすめするのは,昔の彼女に協力してもらうのです。彼女なので,お金を支払うと,元カノへ失礼になります。
頚損・脊損になり,元カノがこれを聞くとお見舞いにきてくれます。タイミングをみて,性について相談していくと,変な意味ではなく,解決策として協力してくれます。しっかりと準備さえしておけば,お互い初体験のように恥ずかしさと興味で,一定の興奮が得られるようです。
健常者の延長線上としての性というイメージではいないでくださいね。
ただ,「やってみる」というのでは失敗することが多いので,ポイントをお伝えします。
part2へつづく

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