『外の世界①』 | 突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

順風満帆な生活から一転。
突然の逮捕から社会復帰までの経験談を同じ悩みを持つ方や、その周りの方にお伝えしたいと思い、書かせて頂きます。
文章など、拙いところあるかもしれませんが、お許し下さい。

~『『その時は突然に⑨』』から続く〜

 

初めての人はこちらからご覧下さい♪

 

とうとう、手錠が付かない状態で約2週間ぶりに
外にでた私。
格好も変なスウェットやジャージでは
ありません。

捕まったあの時の、懐かしい格好です。
外の忌々しい刑事が私に

刑「喜んでるかもしれませんが、
まだ事件は終わってませんから。」

あのー、さっきも同じこと言ってましたけど
あなた。何回目?
と思いつつ。

刑「どう帰りますか?帰れます?
ご家族呼びましょうか?」

私「いや、いいです。自力で帰ります。」

とは言いながら、財布も、
スマホもないことを思い出し、

私「あのー、スマホ返して貰えますか??」

刑「駄目です。まだスマホは許可が出ていません。」

私「?どうゆうことですか?」

刑「検察からは身柄のみという指示でした」

私「そうですか。いつ返して頂けるんですか?」

刑「それは分かりません」

そうか、スマホはまだなのか。
えっ、じゃあ自力じゃ帰れない。。
財布は家においたまま。

刑「外、結構雨降ってますし、ご家族呼びますよ」

出来れば、これ以上、家族に手間をかけたく
ないのが本音でしたが、帰る手段が全く
ないことに気づき

私「・・・ではお願いします。」

刑「分かりました」

ポッケに手を入れてがに股で、中に電話を
しに行く刑事を見ながら私は近くの
ベンチに腰掛けました。



〜『外の世界②』へと続く〜