『慣れ始めてしまった留置所生活』③ | 突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

順風満帆な生活から一転。
突然の逮捕から社会復帰までの経験談を同じ悩みを持つ方や、その周りの方にお伝えしたいと思い、書かせて頂きます。
文章など、拙いところあるかもしれませんが、お許し下さい。

~『慣れ始めてしまった留置所生活』②からの続き~

 初めての方は、初めから是非ご覧下さい♪↓



本当に妻へ感謝し、死んでも家族を養うことを
誓った5日目が終了します。

 

そして、6日目の朝を迎えます。

いつものルーチンをこなしていると、

ピンポーン!

おや、誰か訪問者。

留「オドロー先生がお見えだよ」

私「分かりました」

そう言って出ていく面会室へ

私「どうしました?」

オ「実は、金曜日に会社の方が面会に訪れるそうです。
予定大丈夫ですか?」


私「多分問題ないかと。ただ、拘留期間が10日間ギリギリで
もしかしたら、拘留延長の件で検察に突然行くかもとは言われています。」


オ「分かりました。そこも含めて話しておきます。
そして、示談の件ですが、検察の方も連絡が取れないようで
困っているみたいです。」


私「そうですか・・・。引き続きよろしくお願いします」

そう言い残すと私は面会室を去ります。


会社の人が来るのか・・・。
解雇かな。
そんな考えが頭をよぎります。

でも、自分がしでかしてしまった
事だ。今は考えるのはよそう。
そう言い聞かせます。

とは言え、6日目の出来事はこれだけ。
他は何も起きませんでした。


そして7日目、またもや

ピンポーン!
訪問者です。

留「こんな方だけど、会う?」

見ると、なんと、母親でした。
何で知ってるんだ?

私「会います」

そう言うと、面会室に向かいます。
そこには、母親が座っていました。

母「はぁー。あんた大丈夫」

私「大丈夫。色々と迷惑かけてごめん。
でも何で知ってるの?」


母「義母さんから、連絡があって知ったのよ。
何か義兄さんから連絡があったみたいで」


私「義兄さんは何で知ってたの?」

母「いや、なんか仕事の事で聞きたいことが
あってとか言ってたらしいけど」


私は、この時怪しいと思いました。
コナンばりに推理します。
だって今まで仕事の話で連絡なんて来たことも
無いですし、ましてや連絡先を教えていません。

さては、頻繁に私の事実名で調べていたな・・・。
下手な言い訳ついたな。
ニュースで見たって言っておけば
それで怪しまれないのに。。。
なんで、まず親に連絡するんだよ。
普通、まずは当事者の妻だろ・・・。

という考えも束の間

母「あんた、罪認めたん?なんかおかしくない?
向こうの言ってること全て認めたん?今からでも
遅くないで、弁護士と相談して、やってないという
方向で調整しぃ!」


私「無理だよ。何となく話した事は覚えてるし
防犯カメラも残ってるらしいから。今更やってない
って言っても逆に心象悪くして、より悪い方に
流れるだけだと思う」


母「私の姉さんの知り合いの弁護士、紹介してもらった
から、ここと連絡取ってみぃ!今からでも遅くないで!
着手金払うから!」


そう言って渡されたのは、ここから200キロは
離れているであろう弁護士事務所の名刺でした。

私「分かった・・・」

と言いながら部屋を後にしました。

超子ども扱いだ・・・。

そう思いました。
駄目だ、やっぱり。
この体験を味あわないと当事者がどのような
考えでいるのかとか分からないんだ。
そういう意味では妻は凄い。
汲み取ってくれていた。
親だって、こんな経験したことない。
だから、今まで人生経験という名の
圧倒的に強い武器で抑え込まれてきたけど、
こうゆう経験した事の無い物においては
自分自身のほうがはるかに上だ。

私が、このブログ書くのを決意したのも
その考えからです。

この状況になってしまった人に対して
少しでもプラスに働けば・・・。
励みになれば、そう思ったからです。

もちろん、母親が来てくれた事は
とても嬉しかったですが、正直
「余計なお世話」の域を
脱していなかったのは事実でした。
※お母さん、ごめんなさい、マジです・・。


一応、200キロ離れた弁護士さんに
連絡は一応取りました。
帰ってきた言葉は


「遠すぎるので、しっかりと

した弁護は出来かねます」

そりゃそうだよな。
期待は全くしていなかったので、
落胆もしませんでした。

何とも後味悪い感じ。

お義兄の行動、母親の子供扱い。。。

当事者として犯してしまった罪に対して
反省はしきりですが、常に頭にある
訳じゃありません。
義兄の行動は何なの?母親は何がしたいの?

その疑問がぐるぐるした、7日目でした。
 

 

 

~『留置所の間取り』へ続く~