羽金山~獅子舞岳 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

前回の記事の続き。
河童山を下山し、元の縦走路へ戻りました。
次は、次もいよいよ10年前に登頂できなかった羽金山の山頂です。

 

途中で見かけた花。コガクウツギ(小萼空木)というそうです。アジサイのなかま。
 

15分ほど縦走路を歩くと、懐かしい、10年前も来た電波送信所のフェンスが。
10年前のあの日、この場所で聴いた曲が今も携帯電話に入っています。それを再生して聴き乍らフェンスを伝って登りました。

 

10年前は羽金山登頂を目指すも、途中大雨で足止めされ、登頂できなかったと前回書きました。
これは10年前に電波送信所目前の路上で撮った写真。
猛烈な雨が一気に水蒸気となって一面真白。
「汗で濡れたTシャツから水分が一気に蒸発していき、白い煙となって立ち登っています。」と、当時の記事にあります。今にして思うと熱中症になりかけていつ倒れてもおかしくない状況でした。

 

今では懐かしい音楽家、吉崎硝子さんの「足跡」を携帯のスピーカーで鳴らす。あ~こんなに良い曲だったっけと思ったと書こうとしたら、10年前の記事でも全く同じこと書いてあるのを先ほど読んで笑ってしまった。
曲が終わる頃、はがね山標準電波送信所前へ着きました。
時間は13時40分。あの日より3時間も早い。今度は余裕で間に合いました。
インターホンを鳴らして許可を得、遂に中に入りました。

 

なにかの秘密基地?これはゴジラタイプの怪獣に効果があるとされるメーサー光線砲か。

 

これは人を無気力にさせる電波を(もうよかですって…)。

 

遂に羽金山山頂に自転車と徒歩のみで辿り着きました。標高は900.3m。

 

これは二等三角点。

 

来る途中や、2019年に登った雷山の山頂からもよく見えたアンテナ。高さ200mもあるようです。
この場所から日本標準時、つまりNHKやNTT(117)の時報のデータを送信しています。電波時計も、このアンテナから発せられた電波で時間を合わせているのです。
こうした標準電波送信所は、この場所以外に福島県にもう1ヶ所と、合計2ヶ所だけです。

 

それにしてもかなり広い敷地です。900mという標高と広い平坦な地が、この場所が選ばれた理由なのでしょう。

 

見学可能な一番奥まで行ってみると、山頂から海が見えました。


インターホンのところまで戻ってきました。
帰路は元の縦走路からではなく、10年前通ったこの施設正面の車道を歩いて下ります。実は最後にもう1ヶ所行きたいところがあるのです。
最後に行きたかったのは、やはり10年前に読んだ本で知った獅子舞岳。
「ふくおか無名山 改定中・南部編」では、獅子舞岳は羽金山の福岡県側の呼び名(※羽金は佐賀県側の呼び名)であると紹介してあります。
しかしその後母が仕事で使っていた地図に、羽金山の近くに獅子舞岳の名前が掲載されているのを発見。
検索して調べてみると、やはり獅子舞岳は別にあるようなのです。

 

ネットの記事によると、案内板は一切無く、カーブミラーの脇の木に巻きつけてある赤テープを目印にして向かうとあります。
そしてそれがこの場所。あの送信所入口のところから数えて3番目のカーブミラーがあるところです。ミラーに「20」と書いてあります。

実は先ほどの10年前に撮った写真と同じ場所なのです。

 

近くに、写真のような折れて錆びたガードレールがあり、この場所からも海が見えました。

 

藪に入っていきます。すると、とても分かりやすい道がついています。

 

ものの1、2分で獅子舞岳山頂に着きました。私標がふたつ。標高は841m。
これで長年の心残りが全て解消されました。それにしても何故獅子舞?なのでしょうか。

 

獅子舞岳を離れ、車道を下りていきます。
ハクビシン(白鼻芯)という動物をご存じでしょうか?遠目にそれかなと思ったのですが、少し近づいてみると野猫のようでした。サッと藪のなかに逃げていきました。
こんな山深い場所に捨て猫でしょうか?下の瀧のところでオコボレもらっているのかな?

駐車場まで戻って、あとは一気に自転車で下山。
途中、雉琴神社へ立ち寄って御參りしました。


携帯電話ウェルネスの歩数計
35462歩、21631m

自転車“響”のサイクロコンピュータ
走行時間:4時間34分24秒
走行距離:54.95km
平均速度:12km
最高速度:46.8km

 

 

帰宅して風呂上りに体重を測ってみると、一気に3キロも減っていました。これだけ走ったり歩いたのですから無理もありません。

翌日はまた移動支援の仕事で8000歩ほど歩きましたが、利用者さんのお母様から急に痩せましたねと声かけられました。