機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

昨日6月4日は、このページで何度か紹介している音楽家、Myukさんのライブを初めて観に出かけましたが、その前に映画を見ましたのでまずその話を。



機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

重武装した地球連邦軍のモビルスーツ・ジム2台をヒートホークで袈裟懸けに切り、あっさりと撃破するモビルスーツ・ザク。

連邦軍支配下の地中海、カナリア諸島最北端に位置するアレグランサ島。
この島のジオン軍の残地諜者(敵の領地に残って諜報活動やゲリラ戦を行ったりする)の掃討を命ぜられる、ホワイトベース艦長のブライト。つい先日もジム2台が撃破されたばかりだという。
ブライトは、多目的輸送機ガンペリーにガンダム、ガンキャノンと2台のモビルスーツ、アムロをはじめ4名の兵士を乗せて島へ派遣した。

島に着陸したガンペリー。
カイのガンキャノンは気になっていたという燈台のある方へ向かい、アムロのガンダムは別方向へ。
燈台に着いたカイは、そこで多くの子供たちをみつける。出ていけ!と石を投げてくる子供。無人島だと知らされていたカイはおどろく。
一方アムロは、ザクの足跡を見つける。崖の方へ歩を進めるアムロ。そこへ、ザクの奇襲を受ける。
咄嗟にビームライフルを捨てて挌闘戦に持ち込むが、ザクの最初のヒートホークの一撃でシールドが両断された。
崖が崩れ、落ちていくガンダム。

所詮そこまでだ!夢枕のシャアの声にハッとして、気がつくとアムロはベッドに寝かされていた。腕と頭には手当の跡があった。
アムロを助けたのは、この島で多くの戦災孤児と暮らすククルス・ドアンという男だった。
礼も言わず、ガンダムを探しに出かけるアムロ。
だが、心配した年長の孤児カーラに連れ戻され、やがてドアンや子供たちとも打ち解け、奇妙な共同生活を送る。

一方、アムロが未帰還となりブライトは衝撃を受ける。更に、掃討作戦を中断し進撃も命ぜられた。
スレッガーは、軍法会議ものだがと、カイやハヤトを誘ってアムロ奪還作戦を考える。


1979年に放送され、今もって多くのファンがいる「機動戦士ガンダム」。
本作はその第一作目の第15話、「ククルス・ドアンの島」のエピソードを再構築したリメイク作。

今作も、以前このページで紹介した「機動戦士ガンダム ジ・オリジン」と同じ安彦良和氏が監督を務めておられます。
以前も書きましたが、自分は安彦先生の作品が大好き。
なんでも、ガンダムのメガホンをとるのはこれが最後なのだそうで、できたらジ・オリジンの全エピソードを先生の手でアニメ化してほしかったのですが、残念ではありますね。

この作品のアムロは、旧作品でのコンピュータとにらめっこしているイメージと違い、鍬を振るって畑を耕し、ロープで洞窟に入ったり崖を下りたり、すごくワイルド。一方15歳の少年らしい子供っぽさもある、魅力的な人物に描かれています。
ドアンのザクは、旧作品の乱れまくっていた作画のオマージュのように、ノーズが長く強調されたデザインに変更されているのもおもしろいです。

終盤ではこの島とドアンの秘密が明らかになり、アムロを救出しに来たホワイトベースの面々とジオン軍の精鋭が激突。
テーマソングは、やはり以前このページで紹介したことがある、ガンダムねーさんこと森口博子さん。これもよいものでした。

さぁ、安彦先生の渾身作を、君も見に出かけましょう。


映画を見終えて食事し、百道(もゝち)からMyukさんのライブ観に天神方面へ移動。
Myukさんのライブレポートは、また後日書きます。