犬鳴村 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

若いカップルが電話ボックスの前に居る。
2時になりました!と、はなす女。
ビデオカメラで女を撮る男は少しおびえた様子。

不意に、電話ボックスに電話が掛かってきた。
制止する男を無視して電話に出る女。「今から向かいます」と話して電話を切った。

トンネルを抜けると、朽ちかけた、「コノ先日本國憲法通用セズ」と書いてある板が落ちている。
そしてその先に、廃村があった。

…………、
廃村で恐怖体験をしたふたり。
女は気がおかしくなり、謎のわらべうたのようなものを口ずさみ乍らフラフラと家を出、そして自殺する。

男は、後輩3人を連れ立って再びあのトンネルの前に来た。
しかし、あの晩通れた筈のトンネルはコンクリートブロックで塞がっており、上に僅かな隙間があるだけだった。
男と、車に乗ってこっそりついてきた弟は、隙間からトンネルの向こうへ行って、行方が分からなくなった。

男の妹で、病院で臨床心理士として働く森田奏は、子供の頃からこの世ならざるものが見える体質だった。
奏は、真相を明らかにし、兄と弟の行方を探す為、あの犬鳴隧道(犬鳴トンネル旧道)へ向かうのだった。



「犬鳴村」は、今年二月に公開された映画。
我が福岡県糟屋郡久山町と宮若市(旧鞍手郡若宮町)にある犬鳴隧道(犬鳴トンネル旧道)にまつわる都市伝説をヒントに映画化されたもの。
現在は新犬鳴トンネルが開通して旧道へ行くことはできないし、実在した犬鳴村は犬鳴ダムに沈んでしまっているが、実際に殺人事件も起きており、以前から心霊スポットとして有名な場所だ。

地元が舞台ということもあり、この映画は観にいくつもりでしたが、公開開始後ほどなく今回のウイルス蔓延で見逃してしまっていました。
PCを買いなおしたのを機に、U-NEXTで動画見られるようになっているのですが、月曜にこの犬鳴村を見ようということになり、レンタルして妹と見ました。
大したことないと書いてある方が多いようですし、自分もB級ホラーのようなものかと見るまで半信半疑でしたが、なかなかよくできた作品で、楽しめ?ました。

冒頭の電話ボックスの電話が鳴るシーンで、見ている時間が夜の22時半か23時頃と深夜でしたが、不意に家の固定電話も何故か同時に鳴り出して、これは本当におどろきました!

家の電話は2コールで切れました。あれは、何処から掛かってきたデンワだったのでしょうか。