蛤岳 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

はまぐりだけ、と読みます。
ひとつ前の脊振山登山記の続きです。

 

11時20分頃、脊振山頂駐車場へ戻ってきました。
この駐車場の奥に、脊振山地の次のピーク、佐賀県側の蛤岳へ続いている九州自然歩道があります。
脊振山は何度か登ってますが、蛤へ縦走するのは初です

 

歩き始めてすぐ、たにし仏がありました。

 

はじめのうちは木段や丸太の道できれいに整備されています。

 

しかしそれもはじめのうちだけ。
倒木もけっこう多かった。

 

木段の隙間に、白い花。
先日、野草図鑑と山菜と木の実の図鑑を買ったのですが、その本によると、マルバスミレ(丸葉菫)という名のようです。
これからは植物の知識も深めていこうと考えてます。

 

こゝは道が崩れています。

 

道が開け、自衛隊施設とみられる建物が斜面の上に見えました。
ちょうど正午で、時報が聞こえます。
車谷の時のようにこの斜面を上がるのかと思いましたけど、右手に道が続いていました。

 

そこから更に歩いていくと、分岐点に出ました。
そこへ、向かって右手の、おそらく佐賀県神埼市街地へ続いているとみられる道から早足で登って来られた若い男性登山者が、迷うこと無く左手の藪へ入っていきました。スマホ片手に。
自分から見て正面の道が蛤岳、自分が来た道が脊振山。では、この藪に埋もれかけている石段は何処へ続いているのか?
ちょっと登ってみましたけど、途中で藪に覆われ、とても先へ進める感じではありません。
あの若者は?見当たりません。何処へ向かったのでしょう。脊振への近道でもあるのでしょうか。

 

そこを過ぎてもう少し歩いていくと、猛烈な笹の群生!道が見えません。
誰か先客が薙ぎ倒して進んだようです。
暖かい時期、脊振山地ではしばしばこうした植物が群生して道が見えなくなることがあります。

 

林道へ出ましたが、すぐにまた九州自然歩道へ入ります。
そしてまた笹藪地帯。足でかき分けて進みました。

 

きれいな水辺。

 

巨大な岩。マテ貝岩だそうです。比較用に何か置いて撮ればよかった。
西日本でしばしば食されるマテ貝(馬刀貝)という細長く殻が薄い二枚貝があるのですが、それに見立てたようです。

 

マテ貝から更に数分歩いていくと、ありました三角点。

 

13時20分。蛤岳山頂へ遂に辿り着きました。
蛤岳は標高862.8m。脊振山地の18あるピークの一で、この場所は佐賀県神埼郡吉野ヶ里町(旧神埼郡東脊振村)にあります。
山名の由来は、写真の横向きに割れている蛤岩という名の巨大な花崗(かこう)岩からきているそうです。

 

奥にある巨岩にはしごが掛けてあり、登ってみると、この岩も中央附近で割れていました。

 

佐賀平野や有明海に加え、雲仙も見えるそうですが、この日は霞んでいました。残念。

脊振駐車場から2時間。思いのほか遠かった。ちょっとこのあたりから下山時間が心配になりました。暫く撮影は控え、少々早足で元来た道を戻ります。

 

駐車場へ戻ってきました。持ってきたアクエリが無くなってしまったので自販機で補充。
帰路は、初めて登ったあの日と同じ、矢筈峠から九州自然歩道を通って椎原(しいば)峠ルートで下山することにしました。

リハビリのつもりで再開した登山もこれで二六座目。
実は昨年夏以降体重が更に急激に増え、血圧も160-110と今までにない不健康な体になってしまってました。
しかしこの下山後、体重は3kgほど落ち、血圧も一気に正常値。
暫くするとまた少し元に戻ると思いますけど、これからも少しづゝツーリングプラストレッキングを続けたいと思います

 

悪の組織の秘密基地?
これは気象台のレーダー施設です。この少し手前に九州自然歩道があります。
この施設も自分の自宅から見えます。

 

コバノミツバツツジ(小葉ノ三葉躑躅)が咲きほこる道を歩いていきます。
途中、昨年来た唐人舞(標高911m)へ続く道に差し掛かりました。歩いてすぐそこでしたけど、帰りの時間が心配なのと、さすがに長距離歩いて足が痛くなってきたので、立ち寄らずにおきました。

 

森林が無くなり視界が開けましたけど、まだまだです。

 

16時半。ようやく椎原峠に着きました。此処から下山します

 

途中で撮った一葉。
以前のようなひどい息切れは無くなり、だいぶ良くなってきたなという感じがします。
しかしこの日はすでに3万歩以上歩いており、さすがに疲れ、休み休み下りました。

 

往きの時も通り過ぎた林道が見えてきました。
残りは椎原峠ルートで下りず、この林道を歩いて登山口の駐車場まで行くことにしました。
そういえば、初めて脊振に登ったあの日も、下山中太股裏の水ぶくれがつぶれ、足が痛くなってこの林道を歩いたっけ。
あの頃が懐かしい。

 

最後は霞に乗って一気に下山。
元来た道を走っていると、荒平山と油山が大きく見えてきました。
昨年登った油山。そういえばこの山、いつも表側から登ってます。
今度はこの裏手から登ってみようかな。

 

6時に家を出て19時に帰宅。
実はこの日、自分にとってもうひとつ大きな出来事が。
先日の記事でも書いた、6年半履き続けたお気に入りのトレッキングシューズ。
靴底も擦り減り、意外と水漏れは少ないですが、ワレも多くなってきましたので、新しいのを買っていることもあり今回の登山を最後に勇退させることにしました。

今山、長垂山、柑子岳、十坊山、二丈岳、白岳、松尾山、立花山、宝満山、愛嶽山、妙見山、油山、脊振山、天拝山、灘山、高崎山、叶ヶ嶽、飯盛山、井原山、鴻巣山、高祖山、鐘撞山、高良山、金山、可也山、火山、猟師岩山、鬼ヶ鼻岩、唐人舞、西ノ山、王丸山、高尾山、井野山、乙金山、片縄山、糠塚山、鷲ヶ岳。
有名無名多くの山を登り、東京をはじめ多くの場所を旅し、多くのライブを一緒に観ました。
ありがとう。お疲れさま。




携帯電話ウェルネスの歩数計
38250歩、23332m

自転車“響”のサイクロコンピュータ
走行時間:1時間58分56秒
走行距離:28.01km
平均速度:14.1km
最高速度:43.2km
でした。