脊振山 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

4月28日は6時に家を出て登山に出かけました。

今回の山は、福岡県と佐賀県の県境を東西に実に70kmも連なる脊振山地の最高峯、脊振山。
脊振山地は昨年も2度登っていますが、最高峯の脊振山は2013年以来5年ぶりです。

脊振は高い山なので、福岡市早良区南部のいろいろな場所から見ることができます。
自分の母校の校歌にも出てきますし、子どもの頃からなじみのある山です。

 

これは以前紹介した、自宅ベランダから見えた油山(左)と荒平山(右)。

 

油山と荒平山のあいだ、奥にちいさく写っているのが脊振山。
山頂にあるレーダードームが印象深いです。

学生時代の遠足で来たような記憶もありますが、初めて登ったのは2008年。
脊振山に初めて登った時の車谷ルートで今回も登ることにしました。

担当自転車は“霞”。
263号線を南下。早良平尾交叉点は、昨年の金山の時は右でしたが、今回は左。
更に走り続け、大門交叉点で右折して更に走る。
昨年の猟師岩山の時に自転車を泊めた、湯の野バス停の、もうひとつ先にある椎原(しいば)バス停にようやく到着。時間は7時。

 

バス停から更に直進すると、実は山頂近くまで車で行くこともできますが、自分はもちろん曲がって住宅街を通り過ぎ、その先の林道を歩いて登っていきます。

 

40分ほど霞を押して歩いていくと、ようやく車谷登山口に着きました。
駐車スペースがあり、すでに数台の車が停まっていました。
霞は此処で夕方までおるすばんです。

 

これまでいろいろな山を歩いてきたけど、なかでも一番好きなのがこの車谷ルート。
ウグイス(鶯)や、鳴き声から推定ですがホトトギス(不如帰)など、多くの野鳥の声が聴こえてきます。

 

椎原(しいば)川の川べりを登っていきます。時には石伝いに渡る所も。
流れが速いので落ちないように慎重に。落ちたら流されるかもしれません。
自分は、同じ脊振山地の井原山で、こんな川に落ちて亡くなられた人の話を聞いたことがあります。

 

一旦林道に出た後、再び森へ。

 

ゼンマイ(薇)?が登山道に生えてました。
この山、ワサビ(山葵)も自生しているそうです。
これが福岡市内の光景というおどろき。

 

水の音と、鳥の鳴き声。
車谷の名の由来ですが、以前糠塚山で出会った登山者の方によると、戦後脊振山頂の旧日本軍基地址に米軍の基地が置かれ、彼等が使用していたジープがこの山林に打ち棄てられたことから、車谷というなまえになったのだとか。
車谷には旧ルートがあり、そこに今でもそのジープの残骸が残っているとか話してましたけど、その旧ルートというのが何処から入るのか、ちょっと調べても分かりませんでした

 

水音が止み、ガレ場になってきたら、もうすぐ。

 

この擂り鉢状のガレの急斜面を登っていくと、車谷を抜けます。

 

コンクリート鋪装された矢筈峠に出ました。暑い。
家を出た時は寒いくらいで、いつも仕事に出かける時よりも厚手の上着を着てきましたけど、さすがに脱ぎました。
コバノミツバツツジ(小葉ノ三葉躑躅)が咲いていました。

 

林道終点に柵があります。通れないワケではなく、一般車が進入できないようになっているのです。
柵を出、麓から続いている車道を渡り、九州自然歩道へ。

 

佐賀県側の九州自然歩道を歩いて山頂へ。
今年もつゝじ、きれいに咲きましたね。

 

広い場所へ出ました。城原川源流の地とあります。山頂まであと僅か。
広場の先に脊振山頂駐車場があります。
若い男性がふたり、その駐車場へ自転車を泊めているところでした。
麓から自転車で登ってきたのでしょう。実はこうした人は多く、名所のようです。
それにしても、これが若さか。

 

懐かしい石段。5年ぶりか。
山頂に自衛隊の基地があり、一部入れない場所があります。

 

役行者像(えんのぎょうじゃぞう)というのが、柵の向こうに見えます。自衛隊の施設内なので入れません。

 

山頂の石碑。

 

鳥居に大辨才天(だいべんざいてん)とあります。辨天様が祀られている脊振神社の上宮に御參り。

 

標高1054.6mの脊振山山頂へ着きました。
脊振山地の最高峯。福岡市の最高峯でもあり、福岡県の山としても3番目に高い山。まさに福岡の屋根。日本三百名山の一でもあります。

 

山頂の温度計は21度。
遠く、福岡市街地が見える筈でしたけど、写真のように白く霞んでます。

 

これは脊振ダム。たしかこのダムのところから車で登れるんだったと思います。

 

麓からも見えるレーダードーム。

 

これは自衛隊基地。

 

11時。まだ時間ははやい。
弁当を食べて、このあと脊振山の隣のピークである蛤岳へ縦走しました。

蛤岳登山記へ続きます。
また明日、書きます。