福岡もようやく冬本番のようで、今朝、窓の外から脊振山地が一面冠雪しているのが見えました。
こんな風に寒かった今年の2月に、「シンガーソングライター 彩 のデビューアルバム(2016)を制作します！」と題した記事を書きました。
商品(新アルバム)を予約して制作資金を募るという、いわゆるクラウドファンディング。最近増えてきましたね。
先日見に出かけた映画「この世界の片隅に」も、同じ方式で資金を集めたようです。
それで、その時予約した彩さんの新アルバムが遅れましたがようやく完成。送られてきましたが、話はこれだけで収まりませんでした。
今年購入したCD紹介の続きとして、今回の顛末を書きます。
いくつか初回特典が選べるようになっていたのですが、このうち自分が註文したのは「アルバム用ピアノ弾き語りデモ音源セット」。
「みんなのうた」で使用されたデビュー曲「七つの海」の動画DVDのほか、12曲入りのピアノ弾き語りデモ音源CDが附属するものでした。
アルバムタイトルは「First Color」。
事前の予想どおり、たいへん叮嚀に作られた良作でした。
1曲目の「虹色クレヨン」がいゝですね。
虹色クレヨンでどんな絵を描こう？と、自身のこれから、を、虹色のクレヨンというたったひと言で表現してあり、印象深いです。
収録12曲中、3曲は先行発売と配信されていたシングルと同音源で、「ボブ・ヘアー」のみアルバム未収録となってしまったので、製品のCDからwav音源で抜き出し、ボブヘアーを追加してCDRを自作してみました。印象に残るCDジャケットの画像は、彩さんのフェイスブックから持ち帰ったものです。
さて、モンダイは特典で附いてきた「弾き語りデモ音源」。
部屋でCD(R)の再生に使用しているいつものCDプレーヤーで再生できない。
30回ほどリロードを繰り返しましたが、遂にこのCDを読み込めませんでした。
原因はこの装置の不調。
このプレーヤー、DENONの「DCD-1550AR」は今から約18年も前に購入したもので、2009年に一度モーターの交換修理を行ったことがあるのですが、今では筺体後部にCDケースを4枚重ねて斜めに傾けないと音飛びするし、リモコンも動作したりしなかったり。
そこで今回、これを機に新しいCDプレーヤーを購入することにしました。
新しいCDプレーヤーは、同じメーカーの後継機種「DCD-1600NE」。
写真上がDCD-1550AR、下がDCD-1600NE。
1550を買った1999年頃は貧困で、アンプスピーカーやケーブルと合わせた金額を貯めるのに2年もかけましたけど、今はそんなこともなく、即金。もう自分に、たいしてお金は必要ないし。
DENONが、今もって日本に工場を持っていて、筺体裏面にMADE IN...と書いているのが嬉しかった。
まずはこの家での儀式のように、以前も何度か紹介しているオーディオチェック用CD、スウェイ(さそり座)の「チャイム」で音を確認してみました。
声を出す前に一瞬漏れるブレス、ツインボーカルの分離具合(下位の製品だと混ざって聴こえる)、楽器の粒立ち、ウッドベースの量感、演奏直後の残響。
DENONのCDプレーヤーは伝統的にDAコンバータ(CDに入っているデジタル記録を耳で聞こえる音に変換する部分)の性能がよく、99年当時もそれでDENONにしたのですが、その系統を受け継いでいる感じです。まだ数枚しか再生していないのでもう少し聴かないと。
そして、ようやく彩さんのピアノ！です。
ピアノを再生してボリュームを上げ、隣の部屋で年末の掃除とかしたのですが、ちゃんと私の部屋にピアノが置いてあって彩さんが来て弾いてるように聴こえたので大丈夫でしょう。
製品版に収められていない曲もあるほか、七つの海なども弾き語りで、新たな気持ちで聴くことができます。この特典CD単体で商品化できるレベルだと感じました。
彩さんのクラウドファンディングのページによると、かつては「Bloom」というユニットを結成し、作詞作曲、ピアノ、コーラスを担当したとあります。
2月にこのBloomについて調べたのですが、その時は活動内容を突き止められませんでした。
しかし今回、CDが届いたのを機に再検索したところ、Bloomのアルバム「Songs」のことを知り、これも購入することができました。
Bloomは、叶友理子さんと大塚彩さんから成る音楽デュオ。Songsは2008年発売。
彩さんって、大塚彩さんなんですね。
First Colorにも収録されている「桜雪」と「月夜の蝶々」も収録されていました。
リードのボーカルは叶さんで、これもとてもよいアルバムでした。
今後の彩さんは、どうなるのでしょうか。
このCDの制作以外の活動が分からない。ライブも、自分が知る限りソロ活動開始以降一度しか行われていません
ピアノの腕前はかなりのものと分かったので、弾き語りのライブを演ってみると良いのではないでしょうか。
そうなると、私はまた東京へ通わなくてはならなくなりますが、それもまた良いのではないでしょうか。