2009.3.14鈴木康博~ライブレポートアーカイブスvol.4 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

毎年春が訪れる頃、福岡にやってくる人がいます。

3月14日18時のゲイツ7。
そのひと―鈴木康博氏に会いに出かけました。


 

 


~~オープニングアクト 森浩明 セットリスト~~

ポラリス
(仮題)フラワー
冬の散歩道
レインソング

19時。
まずは九州ツアーでの運転手兼、オープニングライブを毎年勤めておられる森浩明氏の演奏から始まりました。
2、3曲目は今回初挑戦だという12絃ギターに持ち替えての演奏です。
12絃ギターって、音域がよりいっそう拡がるということなのでしょうか?低音が6絃よりも強調された雰囲気。途中僅かに失敗し、少し悔しそうでした。
なんでも、ツアー中の高速代は自腹なのだそうです。明日の長崎への高速代の為に、私のCDを買うしかない!とまたちゃっかり宣伝されてました(笑)。いつも買って帰らなくてすみません(笑)。




~~鈴木康博 SOLO LIVE 2008-2009 福岡Gate's7 セットリスト~~

Believe In Our Smile
TIES OF US
自由といっても
挽歌
紫陽花寺
架け橋
美しい思い出に

季節は流れて

~~リクエストコーナー~~
昨日への手紙
のがすなチャンスを

~~バンドシミュレーション~~
君におくる歌
夜はふたりで
雨がノックしてる
いいことあるさ
メインストリートをつっ走れ
Run Away

燃ゆる心あるかぎり

~~アンコール~~
遙かなる願い
一億の夜を越えて
いくつもの星の下で


大きな手を振って、ヤスさん登場です。
手拍子とともに始まった演奏。
「Believe In Our Smile」は、昨年12月5日に東京の銀座で行われた彼のシークレットライブに行った時にリクエストコーナーで自分がリクエストした曲。
あの日は結局演奏されなかったけど、アンケートは読まれたのでもしかして憶えていて演奏してくださったのかなと、いきなり甚だしい妄想をしてしまいました。

「TIES OF US」は、ふたりの絆という意味なのだそうです。
この日福岡を歩いているときに、着飾った若い女性と多くすれ違ったことに触れ、自分にも結婚式などでうたう曲があるんだけど、と、曲を紹介。でも若い人より、参列している父兄にうけるとおっしゃっていました。

「自由といっても」。この年になると、こんな曲が沁みてきたりします。

次の「挽歌」は、初めて彼のライブに行ったときも演奏された曲。あの時はハーモニカを吹くヤスさんにとてもおどろいたものです。
毎年この時期にこの曲を演奏するのは、一説によるとヤスさんにいくつか詞を提供されている作詞家の大津あきら氏の命日が近いからだとも云われています。

「紫陽花寺」、「架け橋」、この2曲を含むアルバム「いいことあるさ」。50代最後の作品としてひとつの区切りとなり、この60代からまた新たなスタートを切れる。

「美しい思い出に」。
パソコンに入っているオフコース時代の楽曲を再生し乍ら、ギターで音を合わせてみてギター一本で演奏できるか確認していったそうです。便利な時代になったな~、と。
演奏開始直後に失敗し、やり直し。今回から新しいセットリストだから、まだいまいちタイミングが掴めないとおっしゃってました。

「夢」は、間奏で口笛が入るなかなかの好アレンジでした。

一瞬のどよめきのあと、手拍子で迎えられた「季節は流れて」について。
オフコースの曲はバンドでの演奏が前提のアレンジだったのに、こんな曲を弾き語りが前提のツアーで聴いてみたいという無茶なリクエストがいっぱい来ますと(笑)。でも自分も楽しんでるんですけどね、と語っておられました。
今回のオフコース復刻?コーナーは、偶然なのか3曲ともアルバム「FAIRWAY」からでした。

 



次はリクエストコーナー。写真の14曲から事前に選んでおきます。
この日の観客はだいたい50人くらいでしたので、アンケートも50枚。このツアー中で一番多いと、ヤスさん嬉しそうでした。
曲にまつわる思いや思い出を綴る方がやはり多いです。なかには、2曲に丸を附けた方や表に無い「憂き世に」をリクエストした方もおられて、ヤスさんに容赦なく突っ込まれてました。ちなみに「憂き世に」は前日の北九州で演奏されたようです。

ライブも佳境。ヤスさんのライブではお馴染みとなりつゝあるバンドシミュレーションです。
予算の都合でバンドを連れてこられないので苦肉の策とおっしゃってますけど、ライブでの魅せ方の幅が大きく拡がったと思います。昨年春のこの福岡でのライブの時が初挑戦だったそうですね。
赤いIbanez(イバニーズ)のカスタムギター。オフコース武道館10日間ライブのときに彼が弾いていた、世界に1本しかない伝説のギターです。もうその事実だけでしびれます。
これだけ年月が経った今でも良い音が鳴ります。「Run Away」は、もうお馴染みとなった歌詞の一部分が(福岡飛び出し)(春はもうすぐそこ)と改めたフクオカバージョンでした。

「燃ゆる心あるかぎり」は再びアコースティックギターに持ち替えて。

アンコールは3曲。
静かな会場に響く、口笛。
今回のライブも、終わってみるとあっという間でした。




ライブ後に提出したアンケート。バンドスタイルで聴いてみたい曲を記入する欄がありました。
オフコース時代の曲のリクエストは他のファンに任せるとして、自分はちょっとひねって提案。「瑠璃色の夜明け」「エレガントプログラム」「憧れという名の汽車」「時計台の下で」の4曲を書いて出してみました。

会場に流れる「SAVE THE LOVE」と、今回のリクエストコーナーで自分がリクエストした「でももう花はいらない」に聴き入っていると、自分の番。先日購入したライブDVD予約特典の下敷きを持ってきていたので、それにサインを入れていたゞき、握手。
シークレットライブへ招待してくださり、ありがとうと謝意を述べて、また来ますと伝えました。