堀江里沙 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
堀江里沙という音楽を初めて聴いたのは、2007年10月。
この出会いには、実に多くの偶然が重なりました。

先日の記事で書きましたが、2007年2月にタイナカサチさんのライブを初めてキャナルシティで観た後、次にステージに現れたBREMENという音楽ユニットも好きになり、当時よく聴いていました。
その新曲が出たというので、10月に天神のタワレコに買いに出かけたのです。
しかし、売り切れていました。
その時、当時好きでよく聴いていた音楽家笛田さおりさんのファン仲間だった方と大阪でお会いした際に、「パソコンの検索で知らない音楽家を掘り当てるのだ」と話していたのを思い出しました。
それで、自分もマネをしてブレーメンの「フ」の棚の辺りの見知らぬ音楽家やグループの名前を5組ほどメモして帰り、検索してみることにしました。

堀江里沙さんは同郷、福岡県飯塚市出身。この前年(2006年)に、アルバム「まごころ」でインディーズデビュー。27歳。遅咲きのデビューでした。
この時、当時隆盛を誇った音楽系SNS、Myspaceを知り、そこで試聴。
初めて聴いた曲は「後悔」「弱者と敗者」「まごころ」「ありがとう」の順だったと思います。

凄まじいボーカル。上手い、というか凄い。一聴して絶句してしまった。
その日検索した他の音楽は全て色褪せました。
そして、9年経った今でもよく再生するデビューアルバムを買いに出かけました。

もし、mixiで笛田さおりに出会わなかったら。もし、笛田さおりの大阪ライブを観に出かけなかったら。もし、タイナカサチに出会わなかったら。もし、あの日キャナルシティでブレーメンを聴かずに帰ったら。もし、ブレーメンのCDがあの日タワレコで売っていたら。

初めてライブを観たのは、2009年2月に東京渋谷で行われたワンマンライブ。
衝撃的な出会いの後、彼女は自身の意思で所属事務所を後にし、再びインディーズで活動を再開したところでした。
終演後にあいさつすると、ブログに何度か書き込みしたことがある自分のことを憶えてくれていたのが嬉しかった。
更に5月に2度、福岡でライブを観ましたが、その後結婚出産をされ、7年経った現在も音楽業は産休のような感じで、時おり他の歌手に詞を提供されているのみ。

でもいつか、ステージへ、ふる里の福岡のステージへ戻ってきてほしいものです。






今回は、そんな里沙さんの曲を2枚のCDRにまとめました。

上で、「まごころ」でデビューと書きましたが、実はその前、2000年にЯKS(LUNA SEAの河村隆一氏プロデュース)のCDでRisa名義で、ボーカリストとしてメジャーデビューを果たしておられます。
アルバム「彼方まで」より里沙さんのボーカル曲7曲、シングル「彼方まで」「missing」より、カップリングで収録されているインスト曲2曲を抜き出して収めました。当時20歳くらいで、こちらは瑞々しいボーカルが魅力。
ジャケットは里沙さんの旧ブログで使用されていたイラストを持ち帰り、加工したもの。

もう1枚は2009年に発売されたミニアルバム「Birthday」に、2011年の東日本大震災の後「Song for Hope-希望のうた-」と題したダウンロードサイトにてチャリティー配信された「宝物」を追加で収めました。
使用した写真は里沙さんのブログより持ち帰ったものです。

この他、2005年に自主制作で発売したとされる5曲入りの「幸花」と、以前Myspaceにアップされていた「Birthday」のピアノバージョンが聴きたいですが、今もって音源を入手できていません。
とくにアルバムと音源が異なるBirthdayのピアノバージョンは、当時PCで作業をしている時に宝物とともにBGMとしてよく聴いていた思い出があり、もう一度聴いてみたいです。MDデッキとPC繋いで録音しておけばよかった。