ツインファミコン修理 | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
むかしゲームセンターに約10年勤めていたこともあり、この家には旧い家庭用ゲーム機器やゲームセンターで実際に使用されていたゲーム基板、旧い規格のパソコン、それ等の対応ソフト類が大量にあります。

今回は久しぶりにプレイするファミコンのはなし。

家(以前住んでいた家)にファミコンが来たのは、大ブームになるほんの少し前の1985年9月。
当時中学生だった妹が友人宅でファミコンで遊び、おもしろかったからと買ってきたのが最初でした。最初のソフトは「マッピー」「エクセリオン」「スーパーマリオブラザーズ」。
その時のファミコンは今でも押し入れの奥に当時の箱に入れて残してあります。

今回修理するのは、シャープ製の後期型ツインファミコン。
実は90年代なかば頃、当時の自宅近くの不燃ゴミ置き場に捨ててあったのを、いくつかのソフトとともに持ち帰ったものです。リサイクル意識が高まっている今では考えられないこんな出来事が当時はよくありました。
入手時、電源基板のはんだが剥がれかけていたので、はんだをつけなおし、ディスクドライブのベルトを任天堂に送って交換。以後普段使い用のファミコンとして使用していました。

それで、先日ファミコンの(この家での)30周年を記念して、ソフトを3本購入したのですが、ディスクドライブが故障して動作しません。
早速修理してみました。



ディスクドライブの故障原因は大抵ゴムベルトの劣化破断です。
写真のベルトは、以前ネットオークションで購入し保存していた物。今ではAmazonでも買えるみたいです。
MSX2+という旧いパソコン用のゴムベルトもあります。



本体を開けてディスクドライブも取り出します。初めて修理する人はパーツを外す前に写真を撮っておき、ネジ類は外した順番に並べます。
実は任天堂のディスクシステムもツインファミコンも全く同じものが使われています。
90年代なかばに交換して20年くらい。やっぱりベルト切れてました。



ドライブの表側の黒いカバーを外し、1.5㎜の六角レンチでネジを緩め、中央のドラム状のパーツも外します。
裏面のネジも全部外すと写真のようにギアの部品が取り外せます。
写真のように黒い円板と白い円板が歯車で繋がっていますが、この噛み合わせ部分にゴムベルトを巻き込むようにして入れていきます。

元どおりにセットしたら金色のプーリーにもベルトをかけます。
そして中央の白い歯車を回らなくなるまで時計回りに指で押していきます。これをしないとエラーが出ます。





カバーをつけてしまう前に動作チェック。家にある他のディスクソフトもちゃんと起動しました。大丈夫なようです。

ブロアーで埃をはらい、カバーをつけて修理完了。






※今回購入したソフトです。

○バイオミラクルぼくってウパ
1988年のコナミの作品。
スーパーマリオに似た雰囲気。至上最年少。赤ちゃん(ルアクーヨ王国の王子ウパ)が主人公の横スクロールアクションゲーム。

手にしているガラガラで敵キャラを膨らませ、乗って移動したり体当たりで押してぶつけたりして進んでいく。
ディグダグのようにケーキを掘り(食べ)進んで移動する面や水中面もある。

発売当時友人宅でプレイしておもしろかったので、後年自分も買おうと思ったのですが、ディスク版が売っておらず、音楽がアレンジ音源になったカートリッジ版を購入。

数年前、持っていたこのカートリッジ版の稀少価値が高いと知り、ネットオークションで売却。今回もともと欲しかったディスク版で買いなおしました。
実は未クリアゲームの一。
今度こそクリアしたいけど、もう現役引退して久しい。無理かな。


○アルカノイド/アルカノイドII
アルカノイドは1986年、IIは88年のタイトーの作品。
いわゆるブロック崩しを現代風にアレンジし、当時ゲームセンターで大人気だったゲームのファミコン移植版。(IIのタイトルはゲームセンター版ではアルカノイド リベンジ オブ Doh)

以前も書きましたが、この当時パドル、ボリュームコントローラでプレイするゲームが大好きで、そればかりやっていたので、このアルカノイドも発売してすぐに購入しました。

Iは、画面比率の違いから3面が難しかったのを憶えてます。
IIはエディットでオリジナル面を作れたり対戦できるのも楽しかった。
しかし、ある時手放してしまいました。
お金が無かったり、大きな箱が場所を取る、オリジナル版と比べると見劣りした。といった理由だったと思いますが、二束三文で売却して以降ずっと後悔していました。

30周年を機に、昨年秋からネットオークションに網を張って状態の良い物が出るのを待ち、落札。
久しぶりにプレイすると、やっぱり良いものでした。

アルカノイドシリーズは、あのタイトーメモリーズにも収録されていないので、プレイするにはこのファミコン版か、稀少なゲームセンター版を入手するしかありません。