とうきょうトワイライト(前篇) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
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あなたと出逢った一五の春
眩しくて輝いて 目を細めた
あの頃 幼くて言えなかった
言葉を今でも 憶えてる

あれから何度もこの季節が
巡り訪れる度に
締め付けられる痛みと共に
あなたの背中を 想い出す

あなたは私の春でした
あなたは私の春でした
今でも忘れない
あなたが居たから
私は生きてこられた

いつから私は大人になったの
時ばかり進んでいく 急ぎ足で
いつから私は諦めたの
思いのままに生きること

あれから何度もこの季節が
巡り訪れる度に
後悔に似た痛みと共に
あなたの横顔 想い出す

あなたが私を救ったの
「出口のない闇は、暗いよ」と
今でも忘れない
あなたが居たから
私は生きてこられた

あなたが私を救ったの
「出口のない闇は、暗いよ」と
今でも忘れない
あなたが居たから
私は生きてこられた

あなたは私の春でした
あなたは私の春でした
今でも忘れない
あなたが居たから
私は生きてこられた

私は生きてこられた

吉崎硝子/一五




若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

3月31日。

羽田空港からモノレールに乗り、浜松町驛で下車。
驛ビルを出て、東京タワーが見える場所へ行ってみると、東京はすごい風。春嵐が吹いていた。

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4年半前。2007年の11月に東京へはじめて来たとき、最初に行ってみた竹芝桟橋まで歩いた。雨も降ってきた。

そういえば、今夜会う硝子さんは自分のことを風女だと、以前聞かせてくれたのを思い出す。
それに、共演のキョロさんは雨女。1月にライブ観に出かけたときも、東京着いたら雨降ってて、傘買ったのを思い出す。

竹芝桟橋。久しぶりに来た。
懐かしいな。東京が港町だと感じられる場所。
あの日も碇泊していたクルージングレストラン船「Vingt et un(ヴァン・テ・アン)」が居ました。
総トン数1,717t。1989年に就航。今も元気に活躍しているみたい。

本当はこの後、日の出桟橋や芝公園などへ立ち寄る予定でしたけど、風雨が強すぎる。ホテルへ向かいました。
初めて東京へ来たときに泊まった、思い出のチサンホテル浜松町へチェックイン。ゆっくり休んでから会場へ向かいました。




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ライブの会場は、1月21日にもキョロさんのライブを観た、高田馬場にある四谷天窓。
最前列におられたマイミクさんの隣に坐り、一緒に観覧。
ステージに飾られていた☆がポトリと落ちましたけど、再設置。無事開演しました。

まずは、当日になり急遽決まったオープニングアクト。
キョロさんがギター、硝子さんがタンバリン、奈奈さんがウインドチャイムを担当。「星シスターズ」結成です!
キョロさんのボーカルで森山直太朗さんの「さくら」と、いきものがかりの「SAKURA」がカバーされ、演奏されました。
謝意を述べるキョロさん。突然決めたことで演奏の一体感は薄かったのですが、少しでも共演者と繋がりたいというキョロさんの心遣いが嬉しい。
舞台袖に下がるとき、硝子ちゃんがチーク塗り直すからちょっと待っててと、おなじみの共演者さんを茶化して沸かせるキョロさんです。


キョロザワールドpresents「星をつかむ瞬間 vol.2」
吉崎硝子さんのセットリスト
春風
境界線はどこですか?
一五(いちご)
ライフ
「あなた」
探している
そらみろ

「春風」は、人生の節目節目で聴いている気がする。あの2月26日も、こんな気持ちで聴いてたな。
「境界線はどこですか?」は、明るい、ほっこりとしたメロディが特徴。
先月ラジオ出演されたとき録音した音源を、携帯電話に移していつも聴いてます。

約1年ぶりの演奏となった「一五(いちご)」。
この曲は、14日に会いに行ったとき私がリクエストしたもの。
2007年7月22日。旅の途中立ち寄った大阪のCDショップにて勧められ聴かせてもらったのがこの曲。これが吉崎硝子という音楽との出会いでした。
それから、2009年2月26日。あの日も、もうこれが最後の東京遠征になるかもしれないという思いを抱いて、この曲を聴かせてもらった。
大切な想い出。
上手くなったな、。見ちがえる。

次は「ライフ」か。
今日はボーカルに迫力がある。
もうこれからは、新しい扉を一緒に開けることができないけど、ひとりくらい居なくても、きっと大丈夫。

出かける前、今日は「あなた」を久しぶりに演奏するのではと想像していたのですが、予想どおり次は「あなた」。
この曲は、かつて彼女が愛した「あなた」さんとの想い出を、号泣し乍ら書きあげた作品だと、以前聞かせてもらったことがある。
「どうすることもできないことってあるんだなと思った」と、ポツリポツリ、その話をはじめる硝子さん。
今では大人になり、そんな切ない想いも、善き想い出に変わっていると、話を聞かせてもらってそう感じました。
確かこの曲の演奏は2010年の12月に聴かせてもらって以来かな?やはり見ちがえるほど上手い。
大切な想い出にゆっくりと触れるような、幼い頃の自分をいたわるような、そんな、やさしい演奏でした。

「探している」。
この曲は、聴かせてもらう度にだんだん凄味を増していく。
2月10日に観に行ったライブのレポートのなかで、山のようだと書きましたけど、今日はそれとも違う。
まるで濁流。彼女の心に降る雨そのもの。
会場の観客の心に、きっと強い印象を残したことでしょう。

ラストは「そらみろ」。
おなじみのコール&レスポンス。
そらみろよ!の後の、空を見ろよ!を会場の観客で合唱。
そして、キョロザワどこだ~!と、楽屋のキョロさん達にコール。
キョロちゃん出てきて~との声に、チークを塗り直しているのか(笑)、静かな楽屋。
そして急にタンバリンなどの鳴り物の音が聴こえてきて、楽屋の共演者さんとも合奏になりました。
演奏を止め、あ~目隠ししてる人がいる~と、観客ひとりひとりを見つめ、このライブを噛み締める硝子さん。
MCで、キョロちゃんとは何度も共演したけど、主催のイベントに呼ばれたのは初めてで嬉しいと話してた硝子さん。1番手にふさわしい盛り上げで、ステージを終えました。


橋本奈奈さんのセットリスト
僕は
雨風海
みろり色のダンス
ペンギンイロニー
悲しみはさようなら
ラクダの涙
深い青

2番手は、ギター弾き語りの橋本奈奈さん。
ヴィオラ奏者の角谷(かくたに)奈緒子さんとふたりでのステージです。

ギターのネックに鳴り物を取りつけようとして悪戦苦闘。角谷さんに変わろうかと突っ込まれたり、○と○と○が好き~と急に宣言したり、マイペースでふんわりした雰囲気の方でした。


キョロザワールドさんのセットリスト。
耳打ちでトキメいて
星の命のように
過ぎてく日々のこと
それが愛なら
春まで待たずに(新曲)
魚は海を歩けない
しるし

おなじみのテーマとともにステージへ。
トリは、このライブの主催者でもあるキョロさん。
パーカッションの酒井タカフミさんとふたりでのステージです。

ライブタイトル「星をつかむ瞬間」について、第1回目は、2008年に「キョロザワールド」名義での活動を始めた頃に行い、久しぶりの開催だと話していました。

一番好きな曲「星の命のように」を演奏開始し、冒頭のギターをくり返すキョロさん?
観客のファンの人に、なんだっけと駆け寄って話し掛けます。
彼が耳打ちすると、ニコニコ笑顔で戻り、演奏開始。歌詞を忘れてしかも、ファンの人に訊いたみたいです(笑)。
このゆるさ!一気に会場がキョロザワールドになりました。

緊張してますとキョロさん。
しかしその後はミスらしいミスは無く、温かいステージをくり広げました。
酒井さんのパーカスも見事。

最後にこんな楽しい時間を用意してくれた。
キョロさんには本当に感謝している。

「魚は海を歩けない」を全員の手拍子とともに演奏し、ラストはカッコイイ「しるし」。


アンコールです。
ステージに戻ったキョロさんと酒井さん。アンコールは共演者全員で演奏のようです。
キョロさんの呼びかけで、会場の皆の声とともに、吉崎硝子さん、橋本奈奈さん、角谷奈緒子さんが順にステージへ。

まずは、開演前に「星をつかむ瞬間」のテーマで出演者3人が書き、会場に展示されてた詩が収められた写真立てを、じゃんけんで勝った人にプレゼント。(負けました)

スピッツの「涙がキラリ☆」を3人でボーカルを交代して披露。
キョロさんはギター、奈奈さんは確かシェイカー、角谷奈緒子さんがヴィオラ、酒井タカフミさんがパーカッション、そして硝子さんが鍵盤ハーモニカをそれぞれ担当し、演奏されました。
ちなみに硝子さんの楽器は、平仮名で名前が書いてある幼稚園の頃使用してたものです。

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あ~終わっちゃった。
夢のように全て終わってしまった。

今日が最後のライブ遠征だと、事前にmixi日記やアメブロに書いていたのですが、それを読んでくれたマイミクの方たちや、マイミクになっていないキョロさん、硝子さんのファンの方たちに温かい声を掛けてもらい、中には贈りものを用意してくれてた人もおられました。
また、この日初めて私の件を知り、声を掛けてくださった方も。

本当にありがとう。最高の場所で、最高の人たちと一緒に楽しい時間を過ごすことができて嬉しかった。ありがとう。ありがとう。

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硝子さんとキョロさんのお写真を撮らせてもらい、キョロさんの新アルバム「全部が私、全部が君」も購入。サインを入れてもらいました。
若宮のmixi日記とアメブロのトップページ写真を飾る、音楽いぬの昴(すばる)も、硝子さんと一緒に記念撮影。

帰りたくないけど、もう時間です。
硝子さんは、きっとまた来てくれる。我慢できなくてすぐに来てくれる。そう、話して握手。別れました。

ばいばい。




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独りになってしまった。

携帯電話に入っている「一五」をくり返し再生し乍ら、浜松町へ。
世界貿易センタービルから、東京タワーを見て、それからホテルへ。

写真家のprayerさんから贈られた、硝子さんの写真が収められた写真立て。ホテルのベッドに立てました。
ありがとう。大切にします。

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翌日の話に続きます。