54号線を北へ向かって走る。
車齢21年を誇る、霞。この子は何があっても、いつも側にいてくれる。
今津橋の手前、横浜交叉点で停車すると緑の山塊が見えてくる。これが今山。
標高80.8m。山というより丘です。
霞を泊め、石段を一歩一歩登っていく。
中腹にある熊野神社へ着きました。
あの震災から1年か、。
いろいろと書こうと思ったけど、書いてみても、読み手のこゝろに響かない気がして、。胸に秘めておくことにします。
あの後、あの子から託された白いシリコンリング。あれからずっと腕に。
見守ってくれてる気がして、見つめているとなんとなく安心する。
切れてしまうまでずっと着けていようと思う。
神社の横を歩いていくと、海が見えます。
この場所から見える海が好き。
今はこんなに静か。
「今山」は、古来「夷魔山」と書き記したそうです。むかしむかし、勇者が魔物をこの山から弓で射倒したという伝説から来ているそうです。
そういえば、山頂って行ったこと無いかもと思い、以前「福岡県無名山301山」という本で読んだ記憶を頼りに、ルートを探してみることにしました。
そして、それはすぐ見つかりました。
写真ではちょっと分かりにくいですが、とても滑りやすい超急斜面にロープがつけてあり、そこを這いつくばって登りました。
ほんの短い距離ですが、かなり険しい。もし手を離したら、10mくらい転げ落ちることになり、無事では済まないでしょうね。
登りきってみましたけど、あたりは藪。
これかな？三角点みたいなのがぽつんとあります。標識はナシ。
山頂とおぼしき藪の真ん中に立ち、茜色に染まりはじめた空を見上げました。
今やっと、生きてる感じがします。