子どもの名前を呼んでいるので、
私はしばらく、もこもこしていたら、
「生まれとる!!!
脱走しとるううううう~!!」
という言葉に、
「えーーーーーーー!!!」
と、
顔面泡もっこもこのまま、
ようやく玄関に駆け付けた!
玄関では、
次男と夫が、
生まれたばかりのカナヘビの赤ちゃんを探している。
外で自転車を乗り回していた長男は、
ようやく帰ってくる。
「え!!??
生まれてた!!???」
家族全員が、大興奮である。
というのも…。
1年前から飼っているカナヘビのカナちゃんが
卵を出産したのは、5月3日のこと。
卵を5つ生んで、
そのうちの4つは、すでに凹んでいたり、
歪な形だったり…。
卵とカナちゃんを別のゲージに移して、
しばらく様子をみていたんだけれど、
結局、カビが生えたり、しぼんでしまったり…。
その中のひとつだけ、プクプクに育っていた。
5つのうちの”ひとつ”が、生きていた。
これは孵化直前の卵。
カナヘビの卵は、約1カ月で孵化するんだけど、
この艶々に育っていた卵ちゃん、
1ヶ月過ぎても生まれてこなかった。
調べると、
2ヶ月経っても生まれて来ない場合は、
孵化する前に力尽きてしまうこともあるらしい。
半分、信じて
半分、もうダメかなと
それぞれが思っていて。
それでも子どもたちは、
最後まで
「生まれるかもしれんよ!」って。
見守っていた。
そう言っていた長男が、
ある金曜日の朝に、
「かか、卵しぼんどる…。
あかんかった…。」
って。
私は、しぼんだ卵を見つめて、
泣きそうになった。
しばらく見つめていた。
そして、
命が生まれるという奇跡って、
どの世界も同じなんだなと思って。
長男と次男に、
「生まれてくるのって、すごいことなんやなあ。」
「実はな、長男がお母さんのお腹に来てくれる前に、赤ちゃんおったんよ。
でも、その子はうまく育たずに、
お母さんのお腹の中で死んじゃったの。」
「え!ほな、僕弟やったんや!!」
って長男。
「そうなんよ。
その子がいなくなった時は本当に悲しかったけど、
長男がしばらくしてきてくれて、こうやって生まれてきてくれて。
ほんでもって、こんなに大きくなってくれて。
お母さんはほんまに幸せなんよ。
カナ太郎(と呼んでいたw)が上手く生まれてこんかったのは
残念やけど、それだけ、ここに生きておるのが奇跡ってことなんよ。
すごいことなんよ。
ほやけん、生きとる今大事にしよな♡」
っていきなりのしんみり命の話へ。
子どもたちも、
最後まで話を聞いてくれて、
ハグをした。
「埋めてあげよっか。」
「いや。明日にする…。」
まだ物体を残しておきたいというので、
卵の埋葬は明日することに…。
か
ら
の
「生まれとるうううううううう~!!」
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/050.png)
![おねだり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/646.png)
![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
最後まで読んでくれてありがとう
◎個人セッション …現在満席