虞美人って変な名前だなあと思ってたら、「虞」が名前(苗字)、「美人」が役職(階級)名だったわ……。
中国ドラマ「武則天」を見てた時にちょっと知ったのですが、皇帝の奥様(候補も含む)って100人くらい居て、それぞれに役職があって、男が一兵卒から将軍とかに昇進するのと同じように女も昇進するらしいです。
「武則天」の主人公、武如意(ウー・ルーイー)→出世して陛下より武媚娘(ウー・メイニャン)という名前を賜って改名、が入宮してすぐは「才人」という役職で、まあ単に踊りを踊って陛下を楽しませるやらの他愛ないお仕事なのですが、最終的には皇后の一つ下の「昭儀」にまで昇り詰めます。(あ、最終的には皇帝になるんだけど)
「美人(メイレン)」というのはこの「才人(サイレン)」の一つ上の役職でした。
まあ、虞美人の時代とはちょっと違うみたいだし、役職の重さも違うかもしれませんが。
というのを最近ようやく調べました。
それをなぜ今調べたのかというと、今、JcomTVで「麗王別姫」というドラマをやってるんですよ。
どうにも女優さんがあまり好きになれないので「武則天」の時ほどのめりこんで見てないんですが、
(広平王の私兵の風生衣を演じてる俳優さんがものすごく可愛くて、それで見てます。
このドラマ、女優は全員あんまり可愛くないんだけど←失礼
男性陣(メインの人たち)がそれぞれタイプの違う男前揃いなので、
Jcom入っている方は、無料で見られるので顔だけ見られてはいかがでしょうかw)
「そーいやこのドラマって、女性の役職やらあんまり出てこないなあ」と思ったのがきっかけ。
「武則天」の時は、ある意味、媚娘がすごく純粋に強欲で「大好きな陛下にもっと近づきたい」という理由でどんどん出世していくのがテーマにもなっているので、役職がすごく重要なのでした。
で、結局は「武則天」面白いから見てね、になって「麗王別姫」をディスってたりするわけですがw
いやだって、この作品のテーマって結局惚れた腫れただけだし、興味持って見てた戦争のシーンも、なんの迫力もなく一瞬で終わったし。
戦争のシーンも、「武則天」だと、男装した媚娘が戦場に飛び出して行って、陛下のピンチに駆けつけたり、カッコよく戦ったりするんだけど、「麗王別姫」で主人公が「私も戦場に行きます!」って言った時、思わず「お前が行って何が出来るん???」と思ってしまったりw(実際行かない)
いやこれ、きっとどっちも日本で言う大河ドラマみたいなやつで、どちらも「製作費〇億円」とか書いてて、ものすごく力を入れた作品だと思うんですけどね。
ちょっと偏るけどやっぱ戦争のシーンさ。
「武則天」だと媚娘本人が行くからってのもあるんだろうけど、うおー!っていう鬨の声とか、激しくぶつかり合う兵士とか、「お前は三国無双か!」ってくらいぶっ飛ぶ敵兵とかw
対して「麗王別姫」だと、主人公本人は夫である広平王の無事を祈ってるだけなので、シーンとしては、たくさんの死体の下から命からがら出てくる広平王の描写くらいだけなので迫力不足としか。
あ、攻城戦もちょっとだけあるけど、それも一瞬だし。てか、籠城してるのが広平王側なので上から石投げてるだけなのでつまんないw
つーか、大河ドラマなんて結局全部同じような話なのかもしれないけど、ストーリーとしては誰が誰を妬んで誰が誰を好きで、てのしか主題にならないし、それに伴うエピソードとしてはせっかく妊娠したのにライバルに毒を盛られて流産するとか、誰かが暗殺されるとか、陥れるとか、まあそんな感じですよ。
その「よくある話」を、「武則天」のほうが苛烈に表現しているので迫力があるってだけで。
ん?役職の話から随分離れてしまったような?
とりあえず、「麗王別姫」が終わったらJcomさん、今度は「武則天」をやってくれませんか……?