はたしてこれ、大阪弁に含めていいもんかどうか、ですが。
高槻在住の友人が言ったので大阪に含めますよ。
「彼氏、めっさ男前やん。美男美女カップルやなぁ~」
「いややん!もう!てんご言わんといてっ!」
同性ですが、キュンとしましたw
可愛いですね、京都弁。
高槻市は京都に隣接しているので言葉も影響があるのでしょうか。
吹田市とえらい違いや。
「てんご」→いたずら、というような意味らしいです。
正直、これ言われた時は意味を知らなかったのですが、ニュアンス的に「馬鹿なこと言わないで」みたいな意味かなと理解してました。
彼女のあまりのテレっぷりに、その場で「どういう意味?」と聞けるような雰囲気じゃなかったんですよね。(^_^;)
一般的に大阪でも北のほうは京都の影響を受けて柔らかめの言葉を喋る、と言われてますが、吹田市は例外の様子。
大阪市北区に交通の便が良く、ニュータウンという巨大団地に外から移住してきた人が多いためすでに言葉はいろいろ入り乱れてはいますが、地の人は「河内弁」がスタンダードなんだそうです。
そう。「河内弁」。
一般的に「ガラが悪い」と言われてる言葉ですねw
私が小さい頃に住んでいた場所は地の人が多く残っており、自家用の畑や田んぼを作っているような人も多い土地柄でした。
一緒に遊んでいる子供は転勤族とかいろんな家庭の子が居たんですが、みんなでわーっと畑や田んぼに入って大騒ぎして農夫のじーちゃんに叱られる、なんてこともしょっちゅうだったため、言葉が地の人寄りになっていったんです。
ええ、そらもうオカンにブチ切れられましたよw
「なんでアンタはそんなに言葉が汚いの!」って。
ほっとけや。お前が育児放棄してるからやんか。
…と、当時小学校低学年だった私は思ったのであった。
いやあ、でもいい土地柄でした。
田んぼや畑が多く、子供が遊べる空間がそこかしこにありました。
どこかしらには必ず農作業をしている大人が居て、叱られたり、助けてもらったり、いろいろ教えてもらったりしました。
ザリガニは採ってもええけど、カエルはあかんで。カエルは虫を食べてくれるんや。
ヒガンバナは根っこに毒があるからな。抜いて触ったらあかんで。
みたいなこと。
虫の名前とか、花の名前とか、稲がどうやって育つとか、本当に雑多ないろいろなことを教えてもらいました。
おかげで理数系はさっぱりアカン子でしたが、生物、地学、天文は最強でした♪
あの土地に育ててもらったんですよね。
だから、どんなに言われても言葉は直しませんでした。
チビながらに誇りがあったんです。
のんびりしたいい土地だったんですけど、私が小学校高学年になる頃に高速道路が通ることになり、地の人が相次いで土地を売ってしまってずいぶん様変わりしてしまいました。
引っ越したあともずっと遊びに行ってたんですが、見る間に風景が変わっていくのが悲しかったですね。
そして今やマンションが乱立する趣のない街になってます。
モダンなマンションの入り口が並んでいる通りに立つとなんか他人みたいに感じたりして。
住宅しかない土地なのでもうあまり行くこともないんですけど、原風景ってやつですかね。
未だに、家に居ても「帰りたい」と思うのはここかもしれません。
ああ、帰りたい…。