☆ 筥石浜 (函石浜、久美浜砂丘)
丹後国熊野郡
京都府京丹後市久美浜町湊宮・葛野/網野町浜詰(丹後国竹野郡)
(P有り)
かつて「筥石浜」、現在は「函石浜」(箱石浜)や「久美浜砂丘」などと称される海岸。
透明度の高い水質と遠浅の白砂が美しい砂丘。
西は湊宮の「小天橋(しょうてんきょう)」先端まで、東は隣の網野町浜詰の「夕日ヶ浦」まで連続しており、およそ6kmほど続く海岸砂丘。かつては網野町浜詰の「木津川」以西を「筥石浜」と呼んでいたようです。現在は久美浜町湊宮の範囲のみを言うとのこと。
砂丘の奥行きは古代よりも広がっているという情報もあります。現状は50m程度の奥行きの砂丘の手前に、数m微高地があり、その手前にまた砂丘が広がっています。手前の砂丘から内陸部は、砂丘よりも標高が低いといった状態。「海岸段丘」といった言葉が用いられています。
これは「縄文海進」の海面上昇が現在のような状態に
この地を全国的に有名にしているのが、「函石浜遺物包含地」の国指定の跡(後ほど記事UPします)。縄文時代~室町時代に至る複合遺跡。なかでも「王莽の貸泉」という、西暦14年に中国で作られた貨幣。「王莽(おうもう)」とは前漢元帝の皇后王氏の一族のこと。
「夕日ヶ浦」には縄文時代の遺跡もあり、太古より開けた地であることが分かっています。
*当日は曇天であったため、大幅に画像補正を行っています。また晴天に訪れたいものです。

夏期以外は訪れる者がほとんどいません。


歩いて行きます。既に地面は固めの砂地。


奥に微高地が見えています。地面は完全に砂丘と同じ白砂。足元が取られます。

ビーチと隔てられた高まり。

ようやく海が見えてきました。ここまで5分ほど。

中央やや左に「甲山(兜山)」が見えています。

美しい遠浅の海。

