大丹生神社 (山王宮、舞鶴市大丹生)


丹後国加佐郡
京都府舞鶴市大丹生小字川尻880-1
(社前に広い駐車スペース有り)

■祭神


東舞鶴の北側、大浦半島の西端「大丹生」の海に面してに鎮座する社。
◎「大丹生」は東舞鶴湾の湾口部に位置し、ほとんどが山林。海際にわずかな集落が見られるだけの過疎地。人口100人足らず、35世帯(令和二年国勢調査による)
地名通りに「丹」(水銀)が産出されたものと思われます。中央構造線から大きく外れてはいるものの、丹後から若狭、さらに北近江や越前にかけては多くの箇所で「丹」が採れたようで、随所で地名に名残が見受けられます。
なお当地近くの「浦入(うらにゅう)遺跡」からは約6000年前(縄文前期後半)の丸木舟一艇が発見されたことで知られます。また当社付近からは古墳時代の土器も出土しているようです。
◎当社の創建年代、由緒ともに伝わっていないようです。「大丹生村」の氏神であり、かつては山王権現と称されていたとのこと。奥宮として熊野権現が「大丹生川」中流域に鎮座します。
◎「丹」(丹生)が採れたであろうことから、往古は丹生都比売または水神 水波能売神(丹生都比売からの祭神替え、丹生都比売を祀る以前の神、ともに考えられる)を祀っていた、その祭祀場の後を受けた社ではないかとも考えています。





格子の隙間からご本殿を。




社前は舞鶴湾




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