伯母殿神社



和泉国日根郡

大阪府泉南郡岬町淡輪

(アクセスは下部写真参照)

(P無し、近隣停め置き不可)


■祭神

九頭権現



和泉国(大阪府)の最南西端、和泉山脈を隔てて紀伊国と接する「淡輪(たんのわ)」の古い集落内に鎮座する小さな社。

◎瑞垣内には正面に巨樹跡、傍らに石祠があります。小さい社ながらも鳥居や狛犬、石灯籠まで設けられ、地区の鎮守として奉斎されてきたもよう。

◎創建由緒等は不明ながら「淡輪村誌」には、村内には無格社を中心に各部落に座があり、昔は年三回集会を行い酒食をしていたとのこと。全八座があり、当社はその一座。

◎当地は淡輪ニサンザイ古墳(五十瓊敷入彦命 宇度墓)や西陵古墳といったところが、紀小弓の墓だとも言われ、紀氏(紀朝臣系)がかつて領有していた地。船守神社の社伝に於いては、第21代雄略天皇の御宇に活躍した紀小弓から第50代桓武天皇の御宇に活躍した紀船守まで、紀氏(紀朝臣系)が当地を采地としていたとあります。

また武内宿禰の父方が紀氏(紀朝臣系)、母方は紀氏(紀伊国造家)であり、紀氏(紀伊国造家)とも繋がる氏族。その紀氏(紀伊国造家)が祖としていたのが天石門別安国魂命。そして天手力男神と九頭龍神と同神であると「古屋家家譜」にはあります。

以上から当社は紀氏(紀朝臣系)が祖神を祀った社である可能性を考えています。


*西陵古墳は後ほど記事uPします。







低木の影に隠れていた石祠を見つけました。



*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。