ノガミサン (奈良市芝辻町)


大和国添上郡
奈良市芝辻町3丁目
(「芝辻町2丁目9-16」のアパート「ロハス新大宮」の北側道路向かい)
(P無し)

■祭神


近鉄新大宮駅の北側すぐ、市街地内に鎮座する野神を祀る社。注連縄がまわされ泰然とした大楠が一体。
野神とは稲作の守護神のこと。「農神」などと称される地域もあります。奈良県は全国でもっとも野神が多く残る地域。

「大和の野神行事」として、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として登録されています。そして奈良市など10町村が「野神行事保存会」として組織化されているとのこと。
◎奈良市のサイト「歴史的風致形成建造物 指定台帳」の「中島家住宅」には、「芝辻町」について以下のように記しています。
━━奈良町の北西部に位置する芝辻町は
中世奈良三市の北市の南にあって、芝辻町の名は当時、柴の市がたったことに由来すると言われている。奈良町周縁部にあって農家が分布していた場所であり、現在も通りには農家住宅や間口の広い町家がよく残っている━━
この内容は「芝辻町」の東部のことであって、当社が鎮座する西部には当てはまりません。「中島家住宅」も東部に位置します。現在でこそ西部は駅が造られ市街地となっていますが、かつては一面が田畑だったことと思われます。当社はその農家たちが祀っていた野神であろうかと。


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