温泉神社 (足名椎・手名椎神陵)


出雲国仁多郡
島根県雲南市木次町湯村1060
(社前に広い駐車スペース有り)

■祭神
味耜高彦根命
別雷命 玉依姫命 大己貴命 少彦名命 足名椎命 手名椎命 建御名方命 譽田別命 大物主命 國常立命 大年命 道眞命


スサノオ神による八俣大蛇退治神話で知られる「斐伊川」上流、「木次町(きすきちょう)湯村」に鎮座する社。
◎「出雲国風土記」の仁多郡の条に、━━通道 飯石の郡の堺なる漆仁の川の辺に通ふ 二十八里 即ち川の辺に薬湯有り━━とされる比定地。
当地はまさしく飯石郡との境であり、「漆仁の川」とはその読みから「斐伊川」のことかと。温泉施設もいくつか見られます。
◎当社は明治四十年に、集落内の漆仁神社・宮原神社・諏訪神社・八幡宮の四社を合併し温泉神社として創建された社。各社の創建由緒等は不明。
◎当社の出色は境内に「足名椎・手名椎神陵」があること。案内板によると━━稲田姫の父神足名椎、母神手名椎を祭った二神岩(ふたごいわ)は万歳山の中腹にあるが、山崩れで参詣道がなくなり、天ヶ淵の上に玉垣を設けて拝神していた。国道改修にともないその神陵が温泉神社境内に遷座されたものである━━と。
「万歳山」とは当社より北側の標高400mほどの山。「二神岩」はその中腹に現在もあるらしく、急斜面の登拝も可能であるとか(未拝)。「天が淵」は、「斐伊川」500mほど下流の地。






こちらが当社境内に遷座されたという神陵。

父神足名椎の神陵。

母神手名椎の神陵。


石筒之男を祀る境内社。








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