春日神社 (田原本町新木)


大和国十市郡
奈良県磯城郡田原本町新木208
(社前に停め置き参拝しました)

■祭神
(不明)


「飛鳥川」中流域の東岸に残る古い集落、田原本町「新木(にき)」内に鎮座する社。
◎「和名抄」(承平年間、931~938年)によると、十市郡飫富(おふ)郷の「飫富」を「饒」と書き、「ニギ」と読み「新木」の字にあてたとも言うと。
東隣は秦氏がかつて本貫地としていた「秦庄(はたのしょう)」。同じ渡来系部族として、新羅からの帰化人が住んでいたのではないかという思いもありますが。
◎当地は崇神天皇六年に宮中にて祀られていた天照大御神の御霊代を、豊鋤入姫命が最初に遷したという「倭笠縫邑」の伝承地でもあるようです。村の西に「サカヌキさん」として祀られているとのこと(詳細不明)。
東隣の「秦庄」には秦氏の氏神であった笠縫神社が鎮座。こちらも「倭笠縫邑」の伝承地の一。
◎当社に関しての情報は少なく、「新木村」の氏神であったということのみ。
村の南側には斜めに走る水路が見られますが、これは聖徳太子が飛鳥から斑鳩が通った「太子道(筋交路)」跡であるとのこと。また村の南方には「大鳥居」という地名が残っており、これは多坐弥志理都比古神社の四鳥居の一つ、北の大鳥居があったと伝わります。