真幣明神 (真幣岩、手力雄神社 御神体)
(みてぐらみょうじん)


美濃国各務郡
岐阜県各務原市那加手力町4(手力雄神社境内)
(アクセスは下部写真参照)
(P有)

■祭神
真幣明神


「各務原市(かかみがはらし)那加手力町(なかてぢからちょう)」に鎮座する手力雄神社の御神体である磐座。社殿背後の小丘陵斜面に数体が屹立、うち一体に注連縄が掛けられ「真幣岩」と称されています。
手力雄神社の創建由緒に関して当社サイトでは以下のように掲げています。
━━社伝には5世紀末期ごろ中里(今の岐阜県各務原市那加地区)を支配していた豪族により、山の中腹に磐座祭祀として神様を祭ったのが始まりとされます。美濃國神明帳に、真幣明神のご神名が見られお祀りされていたご祭神がそれと見られる━━
◎この「山の中腹に磐座祭祀として神様を祭ったのが始まりとされます」が、当磐座のこと。「5世紀末期ごろ…支配していた豪族」というのは各牟氏(カカムノウジ、カガムノウジ)ではないかと考えています。当サイトにおいては言及されていません。
◎各牟氏については資料が乏しく詳細は不明ながら、渡来系氏族であろうと。当地がかつて「佐良木郷」と呼ばれていたこと、天手力男神が祀られていることから、製鉄鍛冶に携わる氏族であろうと導きました。また弥生時代から製銅鍛冶に携わっていたのではないかとも。
従って「真幣明神」の正体は、各牟氏が奉戴していた天手力男神であると考えます。
(詳細は → 手力雄神社の記事にて)
(参考記事 → 伊勢国多岐郡の佐那神社)


手力雄神社の鳥居。

拝殿の向かって左手の建物のさらに左手から進みます。

史跡の内訳はご本殿(軒下の「竜の雌雄」)、磐座、古墳2基、境内社2社。


大抵はこのような神聖な場所は禁足地となっているものですが…

間近で見られ、拝することができ、感動の一言。