雨霜神社
美濃国牟義郡
岐阜県美濃市下河和656
(アクセスや駐車は下部写真参照)
■旧社格
村社
■祭神
天照大御神
(祭神不詳)
◎当社概要について岐阜県神社庁は以下を示しています。
━━[往古より雨霜明神と唱へ住民を始め近郷人民と雖も本社或いはその辺の地を指して雨霜と呼ぶこと今猶然り。曾て何時の頃よりか本社号雨霜の称は本社地始めその辺の大称の如く譬へば座地の字の如く相成り、却って本社を指しては只に神明社或いは雨霜の神明と唱うることとなれり。然るに又寛保の頃には雨霜の称を雨塩と誤り、本社修繕の棟札等には雨塩神明社と記載し、明和年度も又然り。而して本社は下河和従来の産土神にして、前顕社号地名に雨霜と称呼あるを以て明治八年本縣神社改訂の上、本国異本神名帳内雨霜明神と定まれり。明治五年に至り上地となり、当神社の神主及祠官は往古より州原神社の神主及祠官が之を兼務し居り━━
◎古来より「雨霜明神」として奉斎され地名ともなるものの、「雨霜」が地名を指すものと変化し、当社は神明社となってしまったと。主祭神の天照大御神はその神明社に基づくものと思われます。
創建に関わる由緒等は示されておらず、また年代も不明のようです。「本国異本神名帳」については何を指すのか不明、「美濃国神名帳」に「雨霜明神」の名は見えません。
◎「雨霜」という神名(社名)から察するに、祈雨止雨の祈りが捧げられた社であろうと想像されます。その信仰の対象、つまり御神体は「神の岩」ではないかと。社殿はちょうどその霊石を背後にする格好で建てられていることから。場所柄、洪水等で鎮座地は変わっている可能性もありますが。
◎「神の岩」には水神・龍神が祀られているとのこと。当社の原初のご祭神もそうであったのではないかと考えます。