☆ 美濃和紙の里会館



「長良川」沿い、真木倉神社の対岸にある会館。

「美濃和紙」の勉強と、
熱中症予防も含めて見学しました。

何しろ周辺にコンビニは無く、自販機もかなり少ない…水分補給と体のクールダウンを兼ねて。


この会館のウリはどうやら
作品展示と紙漉き体験。

こちらが求めているのは「美濃和紙」の歴史。

ギャップが大きく有意義とは程遠い時間に。



■ 「和紙」の歴史

*館内はほとんどが撮影不可なので、
必要と思われる箇所をメモ書きしたものです。

◎和紙の祖として挙げられているのは
天日鷲命
川上御前
聖徳太子

◎記紀に見える最初は僧曇微(ドンチョウ)によるもの。

◎官営和紙の最初は大和国

◎現存する最古の和紙は、正倉院所蔵の702年御野国(美濃国)戸籍断簡。これは「揖斐川」流域で作られたもの。「長良川」流域で和紙の生産が始まったのは平安時代以降。



◎天日鷲命は天太玉命に従った「忌部五部神」の一柱。ただしこの時は「白和幣(しろにきて)」の製作を行ったものであり、穀(カジノキ)と木綿を使って作られたもの。紙というよりも布というべきかとも。

川上御前は、越前国にて「越前和紙」が作られていた「紙漉き和紙」の祖。およそ1500年前からと伝わり、「紙の神」として知られます。

聖徳太子はその時代に僧曇微が作っていたとされることからのもの。太子は関係無く、太子人気にあやかったもの。紀の推古天皇十八年の条には━━高麗(高句麗)王 貢上僧曇微…曇微知五経 且能(よく)作 彩色(絵の具)紙墨…━━とあります。

◎官営和紙が大和で始まったというのは、出展資料が分からず不明。製作指令を出したのが「官(大和の都)」という意味なのかも。実際に作られていたのは美濃国を始め全国各地。

◎「揖斐川」でいつから和紙製作が始まったのかは不明。また「長良川」で生産が始まったのは平安時代と、かなり後のこと。



これらは文献やそれこそネット等で簡単に調べられること。ここでしか知り得ない情報は皆無でした。

入館料500円

熱中症にならずに済んだということにしておきましょうか。