雷公神社 (不破郡垂井町大滝)


美濃国不破郡
岐阜県不破郡垂井町大滝662
(駐車は下部写真参照)

■祭神
鳴雷神


「伊吹山地」の裾、垂井町「大滝」の集落外れに鎮座する社。地名は北方山中の「不破の滝」(未見学)を由来するものと思われます。
◎岐阜県神社庁は以下のように。
━━創祀不詳。美濃國神名帳従五位下 火雷明神茂毛久禰日不破郡大滝村雷神社雷除霊験あり。里伝曰く鳴神神社とす━━
◎「火雷明神」と「鳴雷」神との異なる神が記されています。
記には「八雷神(ヤクサノイカツチノカミ)」として、黄泉国で伊邪那美神の腐敗した身体から、「大雷・火雷・黒雷・析雷・若雷・土雷・鳴雷・伏雷神」が生まれています。「火雷神」は胸部から、「鳴雷神」は左足から生まれた神。紀には鳴雷神が登場しません。ところが「火雷神」は「八雷神」の総称を指す場合もあります。岐阜県神社庁の「火雷明神」の記述は、「八雷神」総称のものと思われます。
◎「鳴雷神」については、「雷鳴」に由来するというのが通説かと。さらに雨や水を掌る神としての神格も付与されており、ひいてはその姿は蛇神であるという見方も。
◎宮中の「主水司に坐す神一座」に「鳴雷神社」が見えます。「延喜式」四時祭上に祭祀内容が詳述されます。こちらは大和国添上郡の式内大社 鳴雷神社を遷座させたものと言われています。春日大社の境外末社であり、「春日山原始林」内に鎮座する社(禁足地内、一般参拝不可)。こちらは「降雨の順調を祈願」された社。
◎当社においては「雷除け」、また「降雨の順調を祈願」する社であったと思われます。


車はこのように停め置き登拝。


長い石段を登っていきます。

まだまだ続きます。