御井神社 (養老郡養老町金屋)


美濃国多藝郡
岐阜県養老郡養老町金屋237
(アクセスは下部写真参照)
(境内に駐車可)

■延喜式神名帳
御井神社の比定社

■旧社格
郷社

■祭神


「揖斐川」支流の「牧田川」中流域畔、養老町「金屋」に鎮座する社。
◎創建年代は不詳。「美濃國式内神社考証」という書によると、かつては東方七丁(800m足らず)の「多藝郡安久庄金屋村四〇五」に鎮座していたもよう。現在も東隣に「安久(やすひさ)」という地名が残ります。度重なる兵火や洪水により消失、神明社が鎮座していたという当地に遷座されたとのこと。時期は正保(1644~1648年)と伝わります。
◎本村の伊藤氏が所蔵する旧記には、「四〇五井戸の傍井の上」という地に鎮座していたと。そして「不思議なると井戸に御坐候」とあるようです。これについて岐阜県神社庁は、「今も四〇五と云へる地には古井の存て如何なる旱魃にも涸るる事なく、此水今も盛に湧出て金屋村450石31町余の田面半は此井水の養を蒙れり」としています。この井戸に宿る神霊を祀ったのが当社と言えそうです。
◎境内には「金屋鋳物師居住跡」の石碑有り。室町から江戸期にかけて活躍したようです。美濃国西部は鍛冶神を祀る南宮大社が鎮座し、また鍛冶氏族であった伊福部氏が居住していた地(意布岐神社)。技術は受け継がれていたようです。
◎境内には春日神社が並び建っており、当社とは異なる社として存在します。こちらは資料が無く詳細不明。


「正覚寺」の北側、名神高速の際を奥へ進みます。手前には写真のように石標有り。

大きい方が当社拝殿。小さい方が春日神社。

春日神社の鳥居。


春日神社拝殿



「牧田川」を堤から。