☆ 「魚見石」(東吉野村小)



大和国吉野郡
奈良県吉野郡東吉野村小
(丹生川上神社 中社より西へ500mほど道沿い)



神武東征神話に記される伝承地。川の畔に石碑が立ちます。

吉野の深い山々を越え宇陀入りした神武軍。「高倉山」で国見をすると、敵軍が要衝すべてに陣取り八方塞がり状態。

その晩に神託があり、「天香山」の埴土で拵えた「天の平瓮」「天の手抉」80枚ずつと「厳瓮」(いずれも皿や土器など)で、天神地祇を奉り呪詛すると敵軍は平伏するであろうと。

神武軍は何とか「天香山」の埴(土)を入手。そして「兎田川之朝原」で「呪いの儀式」を行いました。さらに占って「厳瓮」を「丹生之川」に沈め、魚が酔って浮いてきたら天下を治めるであろうと言います。その通り魚は浮き、その後は連戦連勝、大和を平定します。

当伝承地は「厳瓮」を「丹生之川」に沈め魚が浮いたという地。だから「魚見石」。詳細は案内板を写した下部写真にて。

一旦宇陀まで進軍したものの、また吉野の深い山中へ。神話には錯誤があったのかもしれませんが、もしこの通り進軍していたのであればよっぽどの地であったと言わざるを得ません。

丹生川上神社 中社の地には、どうしても戻らねばならなかったということに。詳しくは丹生川上神社 中社の記事や、◆繙かれた「丹生川上神社」のテーマ記事にて。





「高見川」(かつては「丹生川」)まで降りてみました。