☆ 巻野内石塚古墳



大和国城上郡
奈良県桜井市巻野内
(P無し、Pの有るホケノ山古墳から北へ300mほど)



ホケノ山古墳から北へ300mほどに築かれた古墳。

原形を留めておらず、また民有地のためか調査もなされておらず、詳細は不明。

案内板には「二十数基の中・小規模な古墳が散在している。数基の方墳があるものの、多くは古墳時代後期の円墳と見られ、中には前方後円形を呈するものもあるようだ」と。

桜井市観光協会のサイトによると、「測量調査や研究成果で纒向型の前方後円墳の可能性が高い事が判明しています。この古墳の他にも周辺の6基(南飛塚古墳、ツゾロ塚古墳、堂ノ後古墳、北口塚古墳、平塚古墳、小川塚東古墳)が前方後円墳の可能性があります(堂ノ後古墳は近年に前方後円墳と確認されました)。

この巻野内石塚古墳の場合も現状は径40mの円墳状になっていますが全長60m、後円部径40m、前方部長20mの前方部を北東に向ける纒向型の前方後円墳に復元できる可能性があり北東部を注意深く見るとあぜ道にその痕跡らしきものを今も見ることが出来ます」と。


「あぜ道の痕跡」というのは下部写真にて。形状もさることながら、どうやら写真に見える石垣は葺石が転用されたものではないかと。


そうすると同じく葺石を有するホケノ山古墳と関係があるのではないかと、またホケノ山古墳の2/3の大きさではないかとも。


つまり3世紀代、弥生時代の「墳丘墓」の可能性もあるようです。




こちらが「あぜ道の痕跡」。石垣が組まれていますが葺石が転用された疑いがあるとのこと。