十五社神社 (和歌山市松島)


紀伊国名草郡
和歌山市松島45
(P無し、近隣停め置き不可)

■祭神
須佐男命
大國主命
少名彦那命
櫛名田比賣命
御子 等十五柱合祀


「紀ノ川」南岸畔、住宅密集地「松島」に鎮座する社。かつては「紀ノ川」内の島であったと伝わります。
◎和歌山県神社庁が掲げる当社の創建由緒は以下の通り。
━━「本國神名帳」に「従四位上島大神」、旧は島神社の森に在り、後此の地に移すという。
当社を十五社と称するのは、後世の事で、本は中の島村に在る、志磨神社と同神にて、此辺皆、志磨神戸の地なれば、志磨神社を両地に祀りしを、後人十五坐に合せ祀り十五社神社と名づけしより島大神の名廃したるなり━━
◎「本國神名帳」とは「紀伊國神名帳」のこと。平安末期から鎌倉初期の成立説、もっと後世の成立説等あり、成立時期は不明。
◎「島神社」というのは不明。志磨神社は「紀ノ川」の中洲に鎮座することからの社名(「志磨」=「島」)であり、また水神と思しき「中津島姫命」を祀ります。当社からは西方2km余りに鎮座。
「紀伊國神名帳」には、その志磨神社が現社地と「島神社の森」との両地に祀られていたということなのだろうと思われます。
◎ご祭神には須佐男命以下、水神らしき神名が見えません。「十五社神社」と称して以降、抜け落ちたのでしょうか。




ご本殿は覆屋の中に。

境内社