白山神社 (奈良市元興寺町)


大和国添上郡
奈良市元興寺町
(「元興寺町20-3」の「茶の湯」さんに入る路地の角地)(P無し)

■祭神
白山比咩神


「ならまち」内、かつて元興寺が隆盛を極めていた頃の境内であったとされる「元興寺町」に鎮座する社。観光客等に人気のスポットからは少々奥まった路地の小さな一角。門扉で閉ざされており、参拝はできません。
◎飛鳥の法興寺が平城遷都とともに元興寺として遷座された際、高市郡鎮座の治田神社も当地に遷座、それが当社であると「奈良市誌」等に見られます。治田神社は創建由緒についてはほとんど不明。現在は岡寺の鎮守社といった扱いになっていますが、式内社 加夜奈留美命神社や飛鳥坐神社の旧社地から遷座されたという説もあるなど、飛鳥においては重要な位置付けの社であった可能性も。
◎一方で越前国の「白山」を開山した泰澄という僧侶が創建したという説も。これは全国の多くの白山神社で語られる創建説話。
◎ご祭神の白山比咩神は、菊理媛神や伊弉冊尊などと解されていますが、「元興寺由来」や「奈良坊目拙解」などは伊弉冊尊であるとしているようです。


保存樹となっている大イチョウが目印。