☆ 中良塚古墳 (高山塚一号古墳) 



大和国葛下郡
奈良県北葛城郡河合町穴闇
(「穴闇177-4」の道路を挟んだ北向かい、「穴闇211」の西隣)(マクドや飲食チェーン店が集まる大型駐車場より北西200m足らず)



河合町「穴闇(なぐら)」に築かれた古墳。

「穴闇」は「長倉」からの転訛、かつて長倉寺という仏教施設があったとのこと。
「蔵」があったことを窺わせる地名。すぐ北側を「大和川」が流れており、水運による物資集積に携わる職能集団が住む地だったという想像も。

一説には推古天皇が通りがかった際に患い「穴暗い」と言った、聖徳太子の母が大きな倉に入り「穴倉」のようだと言ったという伝承もあるようですが、後世の附会かと。

「中良塚」とは「穴闇塚」からの転訛とされます。

当古墳を考える上で外せないのは、南東200~300mに築かれた全長215mもの巨大前方後円墳「大塚山古墳」

そちらを中心とした「大塚山古墳群」が形成されています。
その「大塚山古墳」の被葬者がまったくもって不明。あまり研究もなされていないように思います。あまりに巨大な前方後円墳、そして地理的なこと、また「大和川」の水運を掌握できるほどの有力氏族となると、やはり葛城氏となるのでしょうか。

当古墳の概要は案内板を撮影した下部写真にて割愛します。