八幡神社 (西大寺芝町、西大寺八幡神社)


大和国添下郡
奈良市西大寺芝町2-10
(P無し、近隣コインP利用)

■旧社格
村社

■祭神
気長足姫命
誉田別命
玉依姫命


西大寺境内の西方すぐ、かつて西大寺の鎮守社として創建された社。現在もなお広大な神域を有しています。
◎創建年代は不詳ながら、長承三年(1134年)の西大寺の「南寺敷地図帳案」という書には「西大寺八幡宮」と見えることから、それ以前には創建されていたとのこと。また西大寺が創建された奈良時代まで遡られるのではないかとするのは、当社側の見解。
ご祭神の三座は東大寺の手向山八幡宮と同様に、宇佐八幡宮(記事未作成)から勧請されたと伝わります。
◎延応元年(1239年)に西大寺の中興の祖である叡尊という僧侶が、参詣者に社頭にて湯茶を振る舞ったというのが、西大寺の有名な「大茶盛」の起源であるとのこと。
◎その叡尊という僧侶が入寺後の弘安八年(1285年)に、御神体である「僧形八幡神像」が安置されたようです。
◎明治の神仏分離令により西大寺より独立、村社に列格。北東500m余りの十五所神社とは氏地・氏子が重なっているとのこと。同じ家族内で氏子を分け合うといったこともあるとか。


長い参道の両脇には民家が建ち並びます。かつては神域であったかと思われます。石橋は創建当時のものと当社由緒書にはあります。


こちらは二の鳥居。当社で最も古い建造物であると由緒書にはあります。石橋と二の鳥居と、当社最古のものはどちらなのでしょうか。

寂れた古社ながら、境内の美しさには目を見張らされます。

ご本殿は東向き。西日を背後に幻想的な空間が演出されています。



ご本殿は国指定重要文化財。拝殿が無いためよく見渡せます。


以下は境内社。全8社。