笹鉾山1号墳



大和国城下郡
奈良県磯城郡田原本町大字八尾263
(P無し、県道197号線の歩道に乗り上げ停め置きしか方法無し)



「寺川」の西岸、田園地帯の中にぽつんと浮かび上がる墳丘。当地は縄文時代から人々が生活を営んだという「八尾村」に。

全長96mの前方後円墳とのことですが、概観するにその半分の50m程度、かなり掘削されて原形を留めていないように思います。

頂には稲荷平野神社が建てられており、またその参道前には雑貨屋と、古墳であるはずが別物のように。

さいわいにも雑貨屋は自然をテーマになされているように見受けられ、墳丘(境内)にいろいろ物を置かれているものの破壊はされてなさそうです。

また北西20mに全長26mの2号墳もあるとされているものの見当たらず、消失したのでしょうか。

こちらは貸農園となっており、遺跡としては破壊されていないようですが。

笹鉾山古墳群と言われますが、大きくは三宅古墳群の一角かと思われます。黒田大塚古墳と同様に倭国造家のものか。


1号墳は周濠があり、そこから多くの埴輪が出土。馬形とその馬を曳く人とのセットもの、円筒、朝顔型などのようです。
2号墳は農具用木製品のみ発見されているとのこと。


北東側から。

北側から。

南東側から。手前が雑貨屋さん。

墳丘の頂に鎮座する稲荷平野神社


お社は後円部に建てられているようです。つまり前方部が破壊消失。

北側より。

南東側から。

北西側から。