八坂神社 (菟田野岩崎)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市菟田野岩崎105
(アクセス、駐車は下部写真参照)

■祭神
素盞鳴命


かつて人・物の交流の場として栄えた「大宇陀古市場」の西方郊外、「菟田野岩崎」に鎮座する社。小山の中の鬱蒼とした樹叢に覆われた境内。小山まるごとご神域かと思われます。
創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。宇陀郡内は八坂神社が多く鎮座する地。いずれも悪霊退散目的で創建されたものと思われます。そしてどうやら当社には地元で成功した事業者の篤い崇敬があるようです。
隣の「古市場」は伊勢・熊野方面からの海産物を中心に集散したとされている、戦国時代に発達した市場。一方で現在は皮革製造が主流。特に鹿皮革製品の製造においては、国内シェアの95%を占めるとのこと。「菟田野」の地名は記紀にも見られ、鹿皮革の製造は奈良時代から始まったようです。
創業は明治十七年ながら、その伝統産業を受け継いで事業を成した会社による篤い崇敬を受けているようです。そちらの本店は「古市場」内、宇太水分神社 中社のすぐ側にあります。


参道は矢印の所から、東側の池の方からは行けません。

車はこのように停め置きました。

社号標と杖も用意されています。

登拝道は5分程度。緩やかな坂道で杖を借りるほどでもないくらい。有り難くもせっかくご用意頂いているので拝借しました。

樹叢に覆われ鬱蒼としているものの、とてもよく維持管理がなされています。





地元で成功された会社による篤い崇敬と、社殿や灯籠他に至るまで多くの奉納がなされているようです。杖もその会社によるものでしょうか。現在は五代目が継いでいるとのこと。