☆史跡☆ 長屋王邸跡
大和国添上郡
奈良市二条大路南1-3-1
(商業施設「ミ・ナーラ」にて1円以上の買い物で2h無料)
旧「奈良そごう」、後に「イトーヨーカドー奈良店」のさらに後に開業した「ミ・ナーラ」内の史跡。
昭和61年、「奈良そごう」開業前に大規模な発掘調査が行われ、そこが長屋王邸であったことが分かりました。
当時はすぐ近くで仕事をしていました。
「遂に奈良にも百貨店がやって来る!」
…などと大喜びしていた人もいれば、
「奈良に百貨店なんぞ要らんわ!」
…などと言ってる人も。
(注) 中途半端な近鉄百貨店を除く本格的な百貨店のこと。
とてつもない大規模なもの。
確か…第8駐車場まで作ったような記憶が…
最大の懸念は
「平城京」に建てるということ。
こんな所、掘ったらとんでもないモンがナンボでも出てくるハズ。
「絶対に建てられるわけ無いやん!」
私はそういう考え派でした。
案の定
「長屋王邸宅跡」が発見されました。
ホラみてみ!言わんこっちゃないがな!
「せやから絶対に建てられへんて言うてたやろ」
…と。
ところが、そごうのおバカさん
建ててしまいやがった…。
涙しました。
全国の考古学者、考古学ファンが
大粒の涙を流しました。
その「奈良そごう」
長屋王の祟りに見舞われなさいました…。
…閉店。
当時は「長屋王の祟り」でもちきりでした。
アホが!
(心の中で1万回、罵ってやりました)
こんなえげつない建物
その後はどうすんねん!
すったもんだの末、
イトーヨーカドーが入りました。
こちらも
長屋王の祟りに見舞われなさいました…。
新しい「ミ・ナーラ」さん
近いうちに長屋王の祟りに見舞われます…。
ぜひとも盛大に祟られて下さいませ。
即刻、長屋王邸の復元をして下さい。
どうしてもこの建物を壊せないというのなら
考古学博物館にでもして下さい。
どれだけの延床面積があるのか知りませんが
必要十分な量の遺物はあるハズです。
平城京、その周辺まで含めれば。
そして日本国中から、世界中から
考古学ファンを呼んできて下さい。
そしてまた
多くの考古学ファンを増やして下さい。
できるはずです。絶対に。
余談が過ぎました。本題を。
外観は長屋王に祟られた「奈良そごう」の当時のまま。
世界最大級の考古学博物館に生まれ変わる夢でも見ておきます。
当地の発掘調査の
成果報告や考察だけで分厚い書籍が発刊されているくらい。
とてもじゃないですが一記事では収まりがつきません。
3万点(資料により4万点)という木簡が出土。
その中の一つに「長屋王皇宮」「長屋親王」と記されたものがあることから、長屋王邸宅跡と確定。
これは発掘調査前から考古学者の間では周知の事実。私もいろんな方からそう教えられてきました。
ただ…その邸宅のあまりの大きさに
腰を抜かされましたが。
6万㎡て…。