☆ 御船の滝 (川上村井光)



大和国吉野郡
奈良県吉野郡川上村井光
(アクセスは下部写真参照)



神武東征の砌、出会ったとされる井光(イヒカ、井氷鹿)の伝承地「井光(いかり)」。

当地のシンボルは紛れもなく「奥の院 王塔宮」のそそり立つ巨大磐座でしょうが、この「御船の滝」も大変素晴らしいもの。
後に仏教の影響を強く受けてしまいますが、磐座よりもこちらの方を神聖視していたようにも見受けられます。

落差は50mほど。とても繊細な美しさを醸しています。

気候により表情は大きく異なるのでしょうが、なかでも完全氷瀑が人気のようです。

井光も愛した滝、
いや!神と崇めた滝だったのでしょうか。



国道169号線から「井光」へ。5分ほどで「井氷鹿の里」という、小さな道の駅のような施設があります。そのすぐ側に掲げられ案内板。

「井光川」をさらに10分ほど遡るとこのような案内板が現れます。車はこの近辺に3~4台程度駐車可能。わずかに道の凸凹はありますが、特に通行困難な場所は無し。

5分余り歩きます。

禊場と成り得そうな溜まり場。滝がそもそも禊場なので…。

見る角度によっては正三角形の岩。

とても繊細な美しさ。しばらく雨は無かったので水量は少なめだと思います。




飛び出して落ちているので近付くと頭から被ります。

滝と向かい合わせで設けられた祠。20~30m離れた背後は巨大露出岩盤(下部写真参照)。その遥か先巖上に「奥の院 王塔宮」の磐座と小祠が鎮座します。




こちらが露出岩盤。露出部だけで幅は10mほど、高さは不明。見える部分は20~30mほどですが100m近くあるのかもしれません。