☆ 夫婦岩 (桜井市高家)
大和国十市郡
奈良県桜井市高家
(詳細住所不明、「高家471」の民家の道路向かい、高家春日神社へのアクセスの途中)
*Googlemapに登録しておいたので、間も無く反映されると思います。
「多武峰(とうのみね)」と称される「御破裂山」の北西尾根筋にある、「高家(たいえ)」集落。
標高は250~300mほどの高地性集落。
その道端に座す二体の巨石。
男岩の上に女岩が積まれたもの。
詳細案内等は無く、唯一「夫婦岩(復元)」とあるのみ。
移動して元のように積んだのか、或いは似たような岩を探して積んだのか、それすらも不明。
これを磐座と見るのかどうかは微妙なところ。
というのもこの高家地区にはおよそ100基ほどの群集墳が築かれ、そのほとんどが水田等に様変わり。
破壊された石室の残骸だけが残っています。
石舞台古墳のように石室のみがまるまる残っているというようなものではなく、半分だけ残り、天井板はどこかへ持ち去られたりなどといったような状態。
この二体の巨石も、元は石室を構成するものだった可能性もありそうです。
古来よりこの集落には古墳を残そうとする観念が無く、ちょうど手頃な岩を積んで子孫繁栄の信仰対象とした…そんな風に想像してみました。