☆ 大蛇ヶ淵 (大瀧神社)
大蛇が棲むと言われた「犬上川」中流域の水瀑布。現在は奇岩の岩間を縫って、水流が轟々と流れる絶景スポットとなっています。紅葉の季節にはライトアップもされるとか。
上流にダムが建設されて水量が減り、岩盤が剥き出しに。かつては10m以上落下する水瀑布だったようです。
姿は変われど今も昔も絶景であったようです。現在の景観は偶然の産物ですが。
太古の時代より霊地とみなされ、水源の神への信仰が起こっていたと想像されます。
この淵のほとりに高龗神・闇龗神・分水神を勧請し創建されたのが大瀧神社。大同二年(807年)のこととされます。原初の水神に三柱が習合されたのであろうと思われます。
この創建以前のこと。稲依別王の伝説が「大蛇ヶ淵」にあります。暴れる大蛇を退治するために猟犬とともにやってきたのが稲依別王。
(この伝説は後ほど別記事にて上げます)
伝説は伝説として。
想像するに稲依別王は、この霊地にて神籬を立て祭祀を行っていたのではないかと。その場所が大瀧神社、或いは対岸に鎮座する小祠であると考えます(こちらも後ほど別記事にて)。
遊歩道が設けられ、余す所なく聖地に身を置くことができます。紅葉シーズンでもなければ人出もまばら。川面に降りることも可能。
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