稚日女尊神跡祠 (鸚鵡石)
(おうむいわ)


志摩国答志郡
三重県志摩市磯部町恵利原2159
(「和合山」山頂付近、山頂にP有)

■祭神
稚日女尊


伊雜宮から北西600~700mほど、標高100mほどの「和合山」山頂近くに鎮座する社。
◎祠の背後は高さ31m幅127mもあるという巨大岩盤。「鸚鵡石(おうむいわ)」と称されます。これはこの岩に向かって声を出すと、岩から声が還って来るからというもの。「語り場」(後ほど記事UPします)と「聞き場」(現地未確認)というのがあり、声を出すところと山びこを聞くところ。頂部は凹凸が激しく異なる風情に(後ほど記事UPします)。
◎文人墨客が足しげく通うなど、少なくとも江戸時代から知られていたようです。祠が据えられた時期は不明。稚日女尊の機織り場という伝承があるとのこと。果たして稚日女尊が「棚機つ女」であったのかについては疑問がありますが。◎一方で「聞き場」の辺りは倭姫命の機織り場の伝承地になっているようです。「和合山」は「天岩戸」とも呼ばれ伊雜宮の奥宮とも言われる恵利原の水穴から「神路川」を下り、下流の伊雜宮への途中にある低山。伊雜宮の「神奈備山」であり、「御蔭れ(みあれ)」する地であったのではという考えも持っています。



駐車場は広く、アクセス道もとても広いもの。「鸚鵡石」の側面となる当社へは少し下り、展望台(「鸚鵡石」の頂)へは左奥に見えている石段を登ります。いずれも1~2分で到達。
「語り場」は5分ほど、「聞き場」は未確認ながら10分以上はかかると言われています。

高さは31m


幅は127mという巨大なもの。全容を写すことは叶いません。

頂部の写真を1枚だけ載せておきます(後ほど別記事として上げます)。