春日神社 (御所市玉手)


大和国葛上郡
奈良県御所市玉手205
(参道横に駐車スペース有り)

■祭神
天児屋根命


御所市「玉手(たまで)」の古い集落内に鎮座。
◎社殿は緩やかな丘陵の頂にあります。創建由緒等については資料が見当たらず不明。丘陵は古墳の可能性もありそうです。
◎「玉手」についてはいくつか説があります。まず現現在の満願寺前を「玉田」と言ったようで、葛城襲津彦の孫 玉田宿禰の居住地であったとされます。おそらく当社の南方、孝安天皇 玉手丘上陵を挟んだ南側と思います。
紀の仁徳記四十年の条に「故れ其の地を納めて死を赦したまう 其れを以て其の地を号けて玉代(たまで)と曰う」とあります。隼別皇子と雌鳥皇女が結ばれた際に天皇殺害を企てますが、これが天皇に伝わります。二人を誅するように詔しますが、雌鳥皇女は肌を露にしないことと、装飾品を奪うなと八田皇后は(雌鳥皇女の同母姉)命じます。ところが天皇が宴を催していた時に、参加女性たちの腕に雌鳥皇女が身に付けていた珠があるのを発見。そして佐伯直阿俄能胡が遺体から物色したことが発覚。佐伯直阿俄能胡は土地を献上して死を免れたので、「玉代(たまで)」と名付けたというもの。
◎別説として玉作部に因縁を持つ地名であろうというものも。また「玉井出」の転訛したとする説等もあります。


駐車スペースは向かって右の石灯籠の隣に。