☆ 空路宮山古墳
(くろくやまこふん)



大和国山邊郡
奈良県天理市萱生町987-2 (菅原神社境内)
(社前に駐車スペース有り、アクセス道は狭小道路が多いため要注意)



天理市南東部郊外、「龍王山」西麓の「萱生(かよう)環濠集落」の中央にある前方後円墳。

前方部を中心に掘削され、菅原神社が建立されました。また民家も後円部を掘削し建てられています。

環濠集落は室町時代頃より戦国争乱から逃れ、大和盆地から移住して営まれた集落。当古墳の墳丘高まりを中心に形成されたのかもしれません。

規模はおよそ20mほどの後円部が残されているため、全長40~50m程度であろうとされますが詳細は不明。全長100mほどとする資料も有ります。この違いで被葬者の位は大きく変わりますが。

埋葬施設は横穴式石室とされますが、現在は確認不可。後円部が南側に来るという珍しい古墳です。


菅原神社の境内西側より。

後円部ですが直角になっています。後円部も削られているのかもしれません。