真木山神社
伊賀国阿拜郡
三重県伊賀市槙山3237
(P有)
■延喜式神名帳
真木山神社の論社
■旧社格
村社
■祭神
天児屋根命
伊賀市北部郊外、滋賀県甲賀市との県境近くに鎮座する社。背後は400m程度の山があり「真木山」と称されていたようです。
◎創建時期については不詳ながら「惣国風土記」に、「和銅三年(710年)庚戊奉圭田三十二束加神札」とあり、この時には既に鎮座してたとみられています。信用に乏しい資料とされていますが。
◎かつては西方4kmほどの「根組原」という地に鎮座していたらしく、天正九年に現社地へ遷座されたと。その旧社地には現在、白石神社が鎮座しているようです(未参拝)。明治に当社へ合祀されたという記録があるため、復社させたものと思われます。
◎「式内調査報告」には現社殿後方に30尺(約90m)の巨石が座すとしています。大きな岩盤らしきものが見受けられるという情報はありますが、現在は樹叢に覆われ確認不可。
また旧社地である白石神社の方にもかつては珪石があったようですが、民間所有となり現存していないと伝わります。
◎拝殿前には茅葺きの舞殿が設けられ、毎年春に奉納されているようです。これは大和の能師が京から伊勢の神宮へ向かう折り、腹痛を起こしたので槙山大明神に回復を祈願したところ治癒、以来舞の奉納が続けられていると伝わっています。
◎社家は藤原氏であったらしく、駐車場の隅に社家跡地の石碑が建てられています。その土地の寄進者という方も「藤原」姓であると刻まれており、末裔のようです。
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