☆植山古墳
大和国高市郡
奈良県橿原市五条野町2041
(車は冒頭写真のように古墳公園入口に停め置きました)
■形状
長方墳
■全長
40m×27m
■築造時期
6世紀末~7世紀前半頃
■埋葬施設
横穴式石室(2ヶ所)
家型石棺
■出土品
金銅装馬具破片、水晶製三輪玉
■周辺の状況
明日香村の北隣(橿原市南端)
■被葬者
推古天皇・竹田皇子の合葬墓か
(後に河内国石川郡の磯長谷へ移葬か)
古墳時代終末期に稀に見られる「長方墳」。
弥生時代の方形周溝墓や四隅突出型墳、方墳(古墳時代全般)のものとはあまり関係が無いとされています。
石室を2ヶ所設けたので方墳が変化したということでしょうか。
紀には竹田皇子の墓に推古天皇を合葬したとあり、また記には「大野岡」の上にあったのを「級長(しなが)」の大陵に遷したと記されています。
「級長(磯長)」は河内国石川郡(現在の南河内郡太子町)、「二上山」の西側。聖徳太子の墓所などもあり「王陵の谷」とも称されています。
そして二書の記述を合わせ見て、「大野岡」というのが当地ではないかと。
公園として整備されるも駐車場無し。不要な遊具は整備されているのに…。
石室も公開予定らしいものの、いつのことやら…
5~6年かかっても未だ公開されず、工事は止まったまま。
生きてるうちは無理そう。
100年はかかるのか?