國守神社 (与謝野町金屋)


丹後国與謝郡
京都府与謝郡与謝野町金屋9-2
(アクセス、駐車は下部写真参照)

■旧社格
村社

■祭神
大伴金村命


「野田川」を挟み南北に位置する「加悦谷(かやだに)」、その西方の奥深い山裾に鎮座する社。
◎創建は敏達天皇七年(578年)、「字鏡山」の地に大伴金村命を祀ったのを始めとしています。延喜三年(903年)には「字姉ヶ枝」に遷座、さらに明治二年に現社地に再遷座されたと伝わります(いずれも未確認)。遷座理由は不明。
◎大伴金村命は武烈・継体・安閑・宣化・欽明の5代に渡り大連として仕え、大いに権勢を奮った人物。ところが任那四県の百済割譲事件で失脚、大伴氏は衰退し代わりに蘇我氏が台頭していきます。大和国葛下郡に式内比定社 金村神社が鎮座します。
◎当地にはその金村の私有地があったとされ、これが創建由緒に繋がるものとされます。また地名「金屋」も「金村」から起こったと。
◎果たしてそうなのでしょうか。やはり「金屋」はいわゆる「金屋」であり、製鉄鍛冶が行われた地に付けられた地名かと考えています。そもそも大伴氏は軍事氏族であり、鉄は不可欠。「金村」もそういったところから付けられた名前のようにも思われますが。
◎明治二年に遷座、社殿は新しいものですが、神域は古社の趣ある雰囲気。かつては他の社が鎮座していたのでしょうか。


車はこちらに停め置きました。Googlemap上では当社が示されているところから南東70~80mの場所。「四季菜きはら」さんの北西30~40m辺り。