藤井 田龍王社


大和国山邊郡
奈良県天理市田町(「龍王山」山頂より少し下ったところ)
(20~30mほど西に駐車場有り)

■祭神
龍王神


「龍王山」(標高585m)の山頂から少し下ったところに鎮座する社。布留山から龍王山や巻向山、三輪山へと切れ目無く続く様子はまさに、日本武尊の「たたなづく 青垣…大和しうるはし」そのもの。
かつては「桃尾の滝」のすぐ先の寺院が龍王の頭、「龍王山」はその背中、「巻向山」辺りから「三輪山」に至るところを尾と考えていたようです。
当社のすぐ近くには柳本龍王社(後ほど記事UPします)が鎮座します。この二社が鎮座することからの「龍王山」の命名。これは東の藤井村と西の柳本村との水源に龍王神を祀ったもの。もちろん「雨乞いの神」。いかに大和の水不足が深刻であったかが窺い知れます。ともに社前に小さな池が設けられており、龍王神の棲みかとされているのだろうと思います。いつの頃から祀られたのかは不明。
背後の御神木が昇龍の姿そのものなのが面白いところ。


駐車場横の案内板。トイレ有り。

左端に小さく灯籠が見えているところが当社。道沿いに鎮座。柳本龍王社へは右手から登拝。