九頭神社 (下仁興町)


大和国山邊郡
奈良県天理市下仁興町41
(駐車スペース有り)

■旧社格
村社

■祭神
建御名方神


「布留川」の上流、支流を集める「天理ダム」のまださらに高所、「下仁興町(しもにごうちょう)」の集落東端に鎮座する社。標高は420mほどでしょうか。
◎創建由緒等は不明。写真通りにご本殿は無く石垣で築かれた土台上に、玉垣で囲われた中に御神木が一本のみ。これを「御本地」と称しているとか。かつては樫の木であったそうですが、現在も同じなのかは樹木に対する知識が無いため不明。
◎「天理市史」には、「御本地の前に清泉があって神橋を架け、拝殿に続いている」とあるようですが、それらしきものは見当たらず既に消滅しているようです。
◎ご祭神については、布留川上流の九頭神社三社、つまり長滝町の九頭神社苣原町の九頭神社、そして当社がいずれも建御名方神としていることが興味を引くところ。これは他の地域でもまれに見られます。おそらくは明治に行われた祭神替えではないかと思われます。村同志で示し合わせたのでしょうか。
◎なお境内社として、白山神社と八雲神社があるとされます。布留川の上流であるだけに、八雲神社というのが気になりますが詳細は不明。





こちらが御神体。

分かりづらいですが、御神木が一本。

境内社。立地からして白山神社のように思います。八雲神社は見当たりません。



当社のすぐ側と、50mほど離れたところに掛けられる勧請縄。