天地朝国大神


大和国吉野郡
奈良県吉野郡吉野町樫尾
(詳細住所不明、Googlemapでは「関西電力 樫尾発電所」のすぐ近く)
(社前に駐車可)

■祭神
力大神


吉野川が大きく湾曲を繰り返す、紀伊半島のほぼ中心点の奥深い山中に鎮座する社。
巨岩が立つその隙間に社殿が設けられています。「関西電力 樫尾発電所」あるいは周辺施設も含めて建設された際に発見された巨石を祀ったものでしょうか。少々怪しげな社名と祭神名。どういった人たちが、どういった経緯で祀ったものか、また巨石も移動があったのかどうか。
周辺は古代から人が生活を営んだ地。「宮瀧遺跡」は縄文創草期からの遺跡。弥生時代の竪穴式住居跡や後には「吉野宮」が営まれました。神武東征時には磐排別神が現れ、またその神を祖と仰ぐ国栖たちが拠点とした地。往時より、あるいはそれ以前からの信仰の対象であったのでしょうか。


巨石の右側(向かって左側)に地面より隆起しているのは、水道管ではないかと思います。