岩本神社・多賀神社 (春日大社 境内末社)


大和国添上郡
奈良市春日野町160 (春日大社内)
(本殿特別参拝料500円必用)
(春日大社有料P利用、料金不明)

■祭神
[岩本神社] 表筒男命 中筒男命 底筒男命
[多賀神社] 伊弉諾命


春日大社ご本殿が鎮座する瑞垣の外、隣接して鎮座する二社(穴栗神社・井栗神社・辛榊神社・青榊神社風宮神社椿本神社もこの場所に鎮座)。この場所は「中院」と称され、春日大社にとって重要な神々が祀られているようです。
◎岩本神社は巨大な御神木に寄り添い鎮座(冒頭写真)。案内板によると鎌倉時代後期(1309年)の絵巻物に描かれているとのこと。およそ700年前には既に巨樹であったようです。
当社のご祭神である住吉神はおそらく船木氏がもたらしたものかと思います。水運を一手に担ったという氏族、朝廷にとっては大変重宝していたことと思います。
当社前を「住吉壇上」と称していたらしく、重要な儀式がここで行われていたようです。
◎多賀神社で祀られる伊弉諾命は、言うまでもなく国生みと神生みを行った神。平家による焼討ちで焼失した大仏殿の再興に功験があったとされ、創建はその時かもしれません。

※写真は2020年1月撮影のものです。